第三十九話 学の一日
朝、七時四十五分に俺は目を覚ます。
周りの大半の人から見ると遅い様に見えるが俺はこれで十分だ。
簡単に身支度などを済ませ、おにぎりやパンなどを食べながら岳信の家へ向かう。
こうすると、昼までの腹もちが良くなるからだ。
一つ手に持ち、残りの二、三個をティッシュなどにくるんでポケットに入れておく。
そ、そこまで不衛生でもない、と、思う…ぞ?
それを岳信の家に着くまでに食べ終える。
昔、クリームの入ったシュークリームをポケットに入れたまま岳信に会うとポケットを叩かれ、ポケットの中がクリームまみれになってしまった。
「おはよっ!」
岳信の家の前でいつも岳信は立っている。
「おはよ。朝から元気だな」
朝の挨拶を終えると、岳信はワープホールを作る。
俺が早く起きないで良い理由はこれ。
ワープホールを通ると学校の近くの人目のつかない場所にでる。
そのまま岳信と登校する。
靴箱で上靴に履き替えて教室へと向かう。
教室に着くと、クラスの友達が挨拶をしてくる。
肌が黒すぎる奴や、ちょっとロン毛な奴、鶏のつくねみたいな奴もいる。
まぁ、個性豊かなクラスメイトである。
授業はかなり真面目に受ける方だ。
時々、岳信達と絵しりとりなどをする時もあるが。
「あー、腹減った!」
昼休みはお弁当を食べる。
大体岳信について行ってるが、場所は岳信の気分次第で、教室や渡り廊下、ベンチや階段で食べたりもする。
食べ終えたら、図書室へ行く。
図書室に着くと陰影と夢呂日や他の友達もいて、俺や夢呂日はラノベを読んだりするが、他の奴らは面白い写真とかが載っているのを見てゲラゲラ笑う。
その後、午後の授業。
午後の授業が終わると掃除。
俺の班の班長の指示に従って掃除をする。
掃除が終われば終礼。
終礼が終われば部活だ。
「行こうぜ」
終礼が終わると隣の席の岳信が言ってくる。
俺たち二人が教室を出ると、陰影と夢呂日が外で待っている。
俺たちは四人、理科室へ向かう。
「皆さん、こんにちは」
理科室へ着くといつものように安田先生がいる。
先輩三人と挨拶をする。
科学部といえどする事はあまりなく、理科室の金魚に餌をやったり、食虫植物を動かしたりしてダラダラする。
小橋先生はまた、魔道具を作っている。
五時になると科学部の活動は終わる。
帰りは四人で帰る。
流石に帰りは陰影と夢呂日に悪いので歩いて帰る。
帰ると、うざい妹や母と父と晩御飯を食べ、風呂に入り、少し勉強をして、ゆっくりし、俺は寝た。




