第三話 それぞれの魔法
と言うわけで、俺たちも特別な魔法を使える為の作業を行った。
「で、具体的にどんな事をするんですか?」
「先ほどあなた方が名付けた魔素は水に溶けます。それを限界まで溶かして飲んでもらす。それで体が覚醒するはずです。どんな魔法が使えるかどうかは、人それぞれです。味は期待しないで下さいね。では、準備をしますね」
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「4人分できましたよ。誰から行きますか?」
俺たちは顔を合わせた。
「俺から行くわ」
陰影だ。そして、そこから一気飲み‼︎
「うぅううう、」
苦しんでいる。大丈夫か?
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」
お?いけたのか?
「どうですか具合は?」
「なんかイマイチ実感がないんですけど」
「えーっと、あなたの能力は・・・」
先生が陰影の頭で何かを探るようにして、
「おお、結構いいですね。では、試しにあそこのチョークを取ろうとして下さい。」
「はい・・・」
なんだ?何が起きるんだ?と、思っていたその瞬間、かの影語り急に黒板まで伸びてチョークを取って来た。
「「「「!!」」」」
「あなたはどうやら影を自由自在に操れるようですね」
「すげえ、カッコいい!次、俺行く‼︎」
と、夢呂日。
「かっ、かは」
夢呂日はどんな能力だ?あいつは何かそこそこすごい能力を手に入れそうだが。
「おおおおおおお」
終わったらしい。すると先生が調べた。
「あなたこれはまずいですよ」
ん?なんだ?予想外の展開か?
「谷川さん、何かを見ようと集中してみて下さい」
「先生、みんなの服が透けて見えるんですが」
「どうやらあなたは透視能力を手に入れたみたいですね。悪用してはいけませんよ」
ん?悪用?
「悪用する事があんのか?」
岳信に聞いてみた。
「あれはまずい、女子の服の中が見えるんだ。変態だ・・・」
ほんとだこれはまずい。なんか夢呂日がガッツポーズをしている。
「じゃ、次俺な」
岳信がいった
「おおお」
そして、先生は、
「これは素晴らしい‼︎岳信さん今のところあなたが一番すごい能力の持ち主ですよ」
えっ、どんな能力だ?
「あなたは別の空閑を作る事が出来るみたいですね。どこかへワープさせたり、手に持たないで持ち運びしたり、収納したりできますよ」
いいなそれ、俺もそれ欲しいわ。まぁ、いい。
「じゃ、次俺な。おれがもっといい能力を手に入れてやるよ」
頼む‼︎いいやつ、いいやつ、いいやつ、来い来い来い来い来い来い。飲んだ。
「うぉぉぉぉォォォォォオオ‼︎」
そして、先生が手っ取り早く調べてくれた。
「は?あなた完全に企んだのですか?ビームを放つ事ができますよ!」
よっしゃ‼︎これはいいぞ‼︎これで敵をばんばんやっつけていける!
「でもこれ、普段使うのは禁止ですし、あんまり使い道無いかもしれませんね」
意味ねえ‼︎くそくそくそせっかくなのに。
やらかした。
「まぁまぁ、いつか使う時が来ますよ」
いつかって。いつだよ。
「それでは、席について下さい先輩の紹介をしますね。それでは部長からどんどんいきましょう。2、3年生の人前へ、」
そして、自己紹介が始まった。
「部長の矢田です。能力は幻覚を見せる事ができます。よろしくお願いします」
「副部長の沙羅だ。能力は巨大化したり小さくなったりできる。よろしくな。」
「2年の張です能力は浮いたり、浮かせたりできます。えーっと、よろしくお願いします」
「おう、ワイは2年の岡本言うんや、能力はな、物質創造ができるんや、よろしくな」
「2年の藤川です。えっと能力が透明化の能力です。よろしくお願いします」」
「これで全員です。話とかはまた来週のして下さい。そろそろ私、会議に行かないといけないので。くれぐれも魔法を変な事に使ったりしないでくださいね」
そして、慌てて先生は出ていった。はたして、俺はこんな能力でいいのだろうか?けれどこの3年間楽しくなりそうだ。