第三十話 校長の目的 前編
「ああああああぁぁぁぁ!!!」
俺たち童貞四人組が理科室にくると、先輩達が発狂していた。
何事だ。
最近忙しいし、なんかもう普通の科学部の方が良買ったんじゃないかって思うようにもなってきたのだが。
「皆さん、聞いてください!この科学部が校長先生に呼ばれたのです」
校長?
「おいおい、陰影。校長の顔ってどんな顔だっけ?」
「前世は工事現場のだろうね」
おい。
「違うだろ岳信。俺たち見たことないだろ」
流石夢呂日。変態とその他もろもろを除けば一番の常識人だ。
「で、先生。なんでこんなに地球の終わりみたいな感じになってるんですか?」
校長に呼ばれただけでそんな。
なんで呼ばれたんだろ?
「普通、何か学校の備品を壊したりしたら、物凄く怖い校長に怒られるだけなのに」
それは危険だ。
さらにその上の校長が来たか。
「てことは、科学部の誰かとんでもないことしたのか?」
岳信の言う通とおりだ。
何か、犯罪でも起こさないと…
「おい夢呂日!お前どこかから女性の下着盗んだのか⁉︎なんて事してるんだ!」
名探偵陰影。
名推理だ。
「誰がするか!流石の俺もそこまでしないわ!」
「皆さん、何も心当たりはありませんか?」
いや、無い無い。
夢呂日ぐらいしか犯罪なんて起こさないだろ。
「おい、心の中見えてるぞ」
夢呂日がうるさい。
「仕方ない。こうなったら…」
先輩達五人が急に集まって、話しだした。
嫌な予感がします。
「「「「「後輩達!後よろしく!」」」」」
「「「「逃げんなー!」」」」




