第二十七話 ビンタ 前編
時間の都合で短くなってしまいました!
すいません!
ーー時間はほんの少し遡る。
「お前は犬派?猫派?」
「犬派。お前は?」
「てんとう虫派」
なんだよこれ。
「じゃあ、お前の後ろのてんとう虫を獲らせてもらう」
「ぎゃあ!てんとう虫⁉︎」
俺はその場にしゃがみ込む。
はっ!やばいこっちに来た!
俺は何とか体を守ろうとした。
しかし、陰影は俺を無視して通り過ぎて行く。
「おい、学」
急に立ち止まり、陰影振り向いた。
「まんまと騙されたな。ざまあみろ」
この時、ガチで陰影を殴りたかった。
けれども、嬉しかった。
何なのかが俺にはすぐ理解できたからだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして現在。
陰影が覚醒した。
もう、この光景も見飽きてきたな。
「陰影!あんたなにしてんの⁉︎」
時雨が驚いて陰影に問う。
「何って、ただ俺と同じクラブ員を助けてるだけだが」
もうちょい、いい言い方ないのか?
何だよその『俺たち友達じゃない』みたいな感じは。
「あんた、私の誘いになってきたじゃない。一緒にあいつらを倒そうって」
「すまんな」
きっぱり、陰影は告げた。
「お前が馬鹿なだけだ」
次回、ビンタ 後編




