第二十六話 第四の使者
時雨は美術部員であり、美術部のエースみたいなそんな感じの奴だ。(適当)
二十分とかそれぐらい前になんかいい雰囲気であったが、今はそんな事を気にしている場合ではない。(適当)
陰影より奴の方がかなり面倒なのだから。
(適当……ではない)
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俺と陰影が闘っている時、少し離れた所でこの闘いはあった。
「うぉりゃ!」
岳信はワープホールを殴った。
すると時雨のすぐ横に腕が出てくる。
しかし、それでは駄目だ当たらない。
すると時雨の横にいる魔法使いが炎やら氷やら色々撃ってきた。
「どりゃあ!」
岳信は力づくでぶっ飛ばした。
「なぁなぁ、お前さん」
「ん?なんだよ」
「大阪弁、わかりにくいな」と岳信は思った。
「抵抗せんとそのままぽっくり逝ってくれへん?これ面倒くさいんやわ」
その言葉ににゃっと笑い、岳信はこう言う。
「もちろん俺は抵抗するさ。KOBUSIでね」
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「清宮さん!山出谷さん!」
岳信は振り返った。
「清宮さんはワープの応用を、山出谷さんはこれを使って下さい!」
先生が俺に、ウイニングガンを投げるのを見て準備をした。
そして岳信はこう思う。
ーーやってやるで。
似合わない大阪弁で。
ーーでも、さっきKOBUSIでって言っちゃった。まぁ、いっか★
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「まぁそろそろええかな?」
岳信が見たその先では、なんかもう充電満タンの携帯みたいな感じで時雨がいた。
炎、氷、雷、風、光、闇、その他があちこちにある。
「ああ、今ならそれ全部いけるぜ」
「じゃあ、遠慮なく!」
時雨が一気に放ってきた。
しかし、岳信は余裕のそぶりで殴る姿勢を見せない。
そして、
「うわぁっ⁉︎」
ドラゴンと魔女に魔法が直撃した。
ドラゴンが落ちてくる。
それと同時に、時雨も落ちてしまった。
「なんでや?さっきの魔法やったら余裕で耐えられるはずやのに」
と、よろめきながら立ち上がる。
「後ろからだから見えなかったのかな?さっきの魔法。お前が放ったのに百倍の力を加えさせてもらったぞ」
「な⁉︎」
全てを岳信の新世界すしざんまいにいれ、パワーを百倍にする。そしてそれを時雨達の後ろから放ったのだ。
「ではそちらこそ、抵抗せず殴られてね」
岳信は歩いて時雨に近づく。
「やれ!」
しかし、時雨も抵抗した。
だが、倒れていたドラゴンからブレスが吐かれる。
ーーやばい、油断した。
その瞬間、一つのナイフがドラゴンの顔を赤く染めた。
ナイフの主は…言うまでもない。
「さて、遊びは終わりだ」
陰影は、輝き始めた。
次回、ビンタ




