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科学部の大魔法使いⅠ-強い絆でー  作者: ゴマ団子/Masari
第3章 新世界のアタッカー
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第二十二話 準備

夏休み明け。今日から、楽しい二学期が始まるのだが…。俺、上外 陰影と俺たちは作業に追われていた。二学期が始まったのだが、今日は金曜日。明日から土日の休みで、明日は毎年恒例と言われている。『文化部祭り』と呼ばれる行事があるのだ。


「おい!陰影!手を止めるな!」


「はっ、はい」


矢田先輩や沙羅先輩も作業に没頭している。まぁ、今までの活動を紙に書いて、大きい藁半紙に貼るだけなのだが。


「おい、ハム」


「誰がハムだよフザケンナ」


こいつの名前は谷川 ハム。俺と同じクラスで物凄くどうでもいいが、変態のロリコンである。


「ハムじゃなくて夢呂日だ。変態でもないし、ロリコンでもない。心の声がだだ漏れなんだよ」


まぁ、そういう変な奴なんだ。覚えてあげないでくれ。


「覚えてあげようよ⁉︎」


あっそ。


「で、なんだよ」


「ここにいないサボリ魔2人がどこにいるか教えろ」


サボリ魔2人。学と岳信だ。


「なんでそんな言い方かなぁ」


ハムはため息を吐いて、ほおづえをついた。


「ハムって言うのやめてねほんとに⁉︎イメージ悪くなるだろ⁉︎」


もともと悪りぃよ。


「そんな事ない、はず、だ・よ…」


夢呂日が落ち込んでしまった。めんどくせえ。


「脱線しすぎた。さっさと言え」


「はぁ、あいつらは最後の虫捕りに行ったよ」


またかよ。ん、まてよ?


「岳信は分かるがなぜ学も行った?」


なんだ、虫触れるようになったのか?それなら大きな進歩だな。


「いや、張先輩と共に学と岡本先輩を虫に触れるようになる為に、特訓みたいな感じだよ」


あー、なんか想像できるわ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「よしお前ら、やっとできたぞ!」


作業が終わった。岳信達も虫捕りのレポートを書いて、完成した。


「あー、疲れたー」


岳信は理科室の床に寝転がった。


「おい、汚ねーぞ、その床」


「分かってるよ」


岳信は起き上がり、ニカッと、笑った。


「ん?学と岡本先輩は?」


気づかなかったがあの二人がまだ帰ってきていない。


「ああ、あいつらならまだ裏の森だぜ」


後ろから第三者の声が聞こえた。張先輩だ。


「俺と岳信で木とか揺らしまくって、大量の虫を撒き散らしてきた。虫を克服しない限り、帰ってこないだろう」


岳信と張先輩が大きく高笑いをした。まぁ、当分、帰ってきそうにないな。

俺は座っていた、椅子から立ち上がり、俺の尊敬している、先輩の元へ行った。


「すみません、藤川先輩」


「やっと登場か…」


その人は、科学部のもう一人の先輩、だがその存在感の低さゆえに、作者さえ忘れていた、伝説の存在。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「で、何の用?」


かなり不機嫌な藤川先輩。


「いえ、文化部祭りについて色々教えて貰おうかと思って」


「今年は凄いぞ」


即答だった。


「今年は三次元に見えるほどの立体的な絵を描く美術部の天才、時雨(しぐれ) 水色(しあん)がいるからな」


時雨 水色。この名前について夢呂日にバレないよう、俺は何も考えない。

そして、理科室の前で俺たちを観察をしているのは間違いなく、彼女なのだから。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「吉川だけでなく前川まで、やられてしまうとは、よほど安田、我が恐ろしいと思える」


「そうちゃう、まぁ、あんな奴らなら、すぐ終わるわ」


「前川も同じ事言ってそうなったんだけど」


「必要無いと思うけど、一応スペシャルゲストを用意しといたから。入っといで」


「はは、はははははははは、これは期待させてもらおう」


次回、文化部祭り

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