第十四話 命名
「はぁ、今日も疲れたー」
最近は超忙しい。班長め、俺をこき使いやがって。
「こんにちわー」
俺はいつも通り、理科室を開ける。ところが、それはいつもの理科室では無かった。
「えっ⁉︎」
森。森が広がっていたのだ。熱帯の森だろうか。
「何があったんだ⁉︎」
みんなは?大丈夫か?まさか新手の使者か?そこらにある大きな岩。そして木々…
「あれ?」
よく見たら木々の間が隙間すらない。岩の配置も見た事がある。そして、こんな魔法を使う人も科学部にいる。
「よくわかったね」
と、森がいつもの理科室へと変わる。
「やっぱり、沙羅先輩でしたか」
「面白そうだからって岳信さんが、まぁ僕も乗り気だったんですけど」
「お前か!岳信‼︎」
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「ちょっと今日はやりたい事があるんでやっていいですか?」
安田先生が異常に元気だ。
「実はこの世界の魔法の考え方について詳しく知るために、TATUYAでそういうアニメを借りたんです」
TATUYAって、大魔法使いの行く場所じゃ無いと思うんだが、
「そして私は魔法に名前をつけることを知りました。だから皆さんにも、自分だけの魔法に名前を付けて欲しいのです」
確かに名前をつけるの必要だよな。楽しそうだし。だけど、慎重に考えなくては、これから一生使うのだから、
「私なんて、時を止める魔法にあの有名な『ザ・ワール…」
「先生!それはダメです!」
夢呂日がつっこんだ。さすがにそれはまずい。
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秘技、という事で。
という事で、クラブが終わり、いつものワープする所へ、移動していた。(いつも、目立たない様にそうしているのだ)
「岳信、お前なんて名前にした?」
「俺のか。聞きたいか?」
「うん、聞きたい」
「そうか、そいつは言えねーなー」
むかっ、ハラたつ。まぁ、そのうち分かるからいいか
「いい事を教えてやる。陰影の名前はものすげーおもろいから」
なんだよ、気になるじゃあねえか。
「じゃあ、お前は?」
岳信が、にやにやしながら聞いて来た。
「ん?俺か?」
そいつは言えねーなー。
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夜。今流行りのアレで、
岳信 海行こうぜ!
陰影 なぜに
岳信 まぁいいじゃん行こうぜ!
神 水着の女性ふふふ
学 やめろ夢呂日
岳信 レッドも連れてっていい?
学 レッドって誰だよ
岳信 俺のカブトムシの名前だよ
学 そうか
神 楽しみ(意味深)
陰影 黙れ
というわけで海だ。楽しみだなぁ。
「バサバサ」
その時、見慣れない鳥が飛んで行った。
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「ええっ⁉︎吉川やられたの?」
「ええ、おまけに一番モテなさそうな夢呂日と付き合いました」
「マジで⁉︎」
「はい、ですが私なら大丈夫です。彼らは海へ行くらしいのでそこを攻めようかと」
「そうか、それはいつだ?」
「えっ、」
「だからそれはいつなのだ?」
「今から調べて来ます‼︎」
「大丈夫か?前川 賢治」
実力、チャレンジ、期末だと…
(という事でだいぶ、遅れます。)
次回、海へ行こう




