表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
科学部の大魔法使いⅠ-強い絆でー  作者: ゴマ団子/Masari
第2章 短足おデブのガンナー
12/77

第十話 人の心

突然、夢呂日が輝きだした。何が起きているのか俺には全くわからなかった。


「大丈夫ですか?」


ふと、どこからか声がした。


「私です。安田です。今残った魔力を使って呼びかけています。一体何が起こっているんですか?」


「えーっと、今目の前で夢呂日が光っているんですけど」


「ええっ⁉︎」


先生はとても驚いているようだった。


「先生何が起こっているんですか?」


「・・・どうやら夢呂日さんは覚醒しているようですね」


覚醒?何だそれは。


「覚醒とは、感情がとても高ぶった時に発生するのです。まさかこんなに早く、そして谷川さんが最初に覚醒するとは…」


「先生、覚醒したらどうなるんです⁉」


「元々、谷川さんが持っていた透視能力に、さらに進化した能力が手に入ることでしょう。しかし、我を忘れ暴れまわってしまうはずです」


そんな、夢呂日が・・・あんまり何も起きなさそうだな。


「夢呂日さんは大丈夫ですか?」


「夢呂日‼︎大丈夫か⁉︎」


声をかけると光がたちまち消えそして、


「ん?大丈夫大丈夫」


やっぱりそうか。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「夢呂日!お前に新しい能力がついたはずだ!何か感じるか」


夢呂日が、キョロキョロこちらを見た時俺の方をじっと見てきた。


「お前、俺のことあまく見てるやろ」


は?


「何でやねん」


まぁ、確かに見ていたけれども。


「どうやら心が読めるようになったらしい。」


なるほどそういう事か。


「岳信。死ぬまでに刺身食べたかったなって思うな」


「はぁ⁉︎」


「陰影。頭の中で殺すを連発するな」


「えっ⁉︎」


「全くこいつらろくな事考えてないな。やれやれ、じゃあいきますか」


そして夢呂日のポージングそして吉川の黒い巨人の心を見たらしい。


「なるほど、吉川は今洗脳されてて、只今完全に乗っ取られていると。そして今心臓部分にいると。おいお前らまだ立てるか?」


ったく、かっこつけやがって。


「ああ、ここで倒れるわけがねえよ。」


「もちろん!ボコろうぜ」


「当たり前だ」


やってやろうじゃねえか。


「俺が銃で心臓を撃つ。だからお前らは周りの灰をばらばらにしてくれ」


「おっしゃあ!行くぜ‼︎」


「「「おう!」」」


俺たちは走って向かう。再び。敵のところへ。何でこんな事をしているのだろう。しんどいか?辛いか?いいや違うな。ただ単に、


「ただ単に、俺らで楽しく青春してるだけだろうが!」


後ろから銃が撃たれる。それは頭上を通り抜け、心臓へと当たる。


「くっ、」


巨人の体制が崩れた。チャンスだ。


「いくぞ!」


「おう!」「ああ」


陰影は短剣を投げ、、岳信は物凄い勢いで殴る。俺はビームサーベルで斬りまくる。


「どりゃあ!」


周りに灰が飛び散る。そして、


「おっしゃあ!でてきた!」


吉川がでてきたすると、


「よっと、」


夢呂日が、吉川を引き抜いた。


「おっしゃ、じゃあやってしまえ!」


ったく、一番いいところ持っていきやがって。


「おりゃあああああ!」


素早く斬りまくり、灰をばらばらに、形も残らない程に、そして戦いは終わった。


「ふう、」


疲れた。はじめての敵。まぁ、結果オーライって事でいいだろう。


「なっ、」


その時、夢呂日が驚いたような声をあげた。


「どうした?」


「えっ、いや、ちょっと、」


ん?ずいぶん言葉を濁すな。何があったんだ?


「こいつ、俺のこと好きらしい」


「「「えっ」」」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「おっ、起きた起きた」


岳信がはやしたてる。


「ん?あれここは?」


目を覚ました吉川が言う。


「えっ、谷川⁉︎」


「おう、お前は大丈夫か?」


吉川は顔を赤くし答えた。


「う、うん」


何だかぎこちない。


「おいおい、吉川、助けてくれた夢呂日に言う事があるやろ」


おいおい岳信。


「あ、ありがとう」


「ちげーよ、他に言う事あるだろ。お前の心に聞いてみろ」


やめてやれよ岳信。


「えっと、その、実は、」


まじか。俺のクラブにリア充ができてしまうじゃないか。


「夢呂日の事がその、好きなんだよ。」


きたー!口笛の用意。


「そうか、じゃあ付き合うか?」


「…うん」


「ヒューヒュー‼︎」


「「おめでとう!」」


こうして、科学部のリア充一号ができた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


あーよかったよかった。いい場面にいることができた。そして、岳信に日本に帰してもらおうと思った時。


「おし、じゃあ脱げ」


は?


「彼氏からの命令だ。脱げ」


おいそれは・・・吉川が赤面し、そして、


「やっぱ、あんた嫌い‼︎」


俺のクラブのリア充は10秒程度で消滅した…






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ