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義元さま

「わしもこれでようやく死ねるのお」


「勝手に死なないでください」


「もちろんじゃ。

……しかしようやく元康と瀬名がのう」


本当に嬉しそうに目を細めて笑う義元さまは、ただの普通のご老人のように見えた。


あのあと元康……さまに手を引かれるようにして今川館の義元さまに結婚すると報告をした。


そして冒頭に戻りまする。


「瀬名と元康は関口の館の新居で過ごすとなれば、さぞ両親も喜ぶだろうて」


「そうですか」


しかし、義元さまの表情は冴えなかった。


「……義元さま?」


さすがに気になって尋ねる。


大国今川の大守であるこの人がここまで表情を暗くすることは今までなかった。


「……実はの」


「はい?」


「元康を、岡崎に返そうと思うておる」


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