~取りあえず、だ~
ここから旧作との違いが顕著になります。
それでわ、楽しんで!
さて、ここはどこだろう(2回目)
おっと今は異世界がどうこうという話は無しだ。
取りあえず地上に出る。
これ大事よ。
ちゃんと周りを見回してみると、アリばっかり。
忙しそうにしてるねぇ。
うーん、私と同じ大きさのやつもいれば大きいのもいる。
個体差かな?
おっとごめんよ、ぶつかる気はなかったんだ。
少し歩いてみる。
・・白い丸いのが見える・・あ、卵か。
卵は確か、最下層にあるはず・・。
蛹が中間層だったかな?
絶対違う気がする。
でも今は自分の勘を信じて動くしかないね。
要は、今は一番下にいる。
上に登ればいいってわけだ。
・・・・上ってどっち?
上り坂・・・進んできたつもりなんだけどなぁ・・・。
小一時間歩き回って最下層。
私はバカかな?
卑屈ってもしょうがない。
ここは、掘ろう♂。
あ待って♂いらない。
掘ろう。土を。
上に向かって。
ひたすらに。
まず恐らく壁であろうところに張り付く。
アリってすごい。
壁歩けるもん。
そこに軽い傷をつける。
そして、手足を離す。
落ちる、当然だ。
でも、落ちるという当然が重要。
ちなみに背中から落ちた。
・・・ずっと重力に逆らって歩いてたのね私。
背中から落ちた=さっき張り付いてた壁が天井ということ。
さっき付けた傷のところを掘っていく。
重力に逆らいながら、ね。
周りを見て、他のアリがいないことを確認。
素早く登って穴掘って後ろを埋める。
一応のカモフラージュ。
埋めるって作業難なくこなしたけどさ。
これって結構すごいよね。
・・・話が逸れそう。
今は掘ることに集中だ。
ガリガリガリガリガリガリ…
出た土は壁に貼り付けていく。
あっ、手が滑った!
やっべ、死ねる高さ。
あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー・・・・。
あ痛。
え?
それだけ?
落下ダメほぼ無効か。
それとも自身の体重故か。
まぁ今はどうでもいい。
登って登って・・・・登って・・・。
掘る!
ガリガリガリガリガリガリ…
ガリガリガリガリガリガリ…
ーーーーーー
Escape!
綴りが違う?
脱出!
文句ないね?
やっと外だぁぁぁぁぁ!
陽の光がまぶしーぜ!
シャバの空気はうめぇなぁ!
実際のところまぶしいってもんじゃなかったんだけどね。
何も見えなかった。
目が慣れてきたから、周りが見える。
そして私は目を疑う。
何故かって?
木だと思われるモノのサイズがおかしいから。
すごく・・・小さいです・・///
アリから見た木のサイズじゃない。
そこで私は思い出した。
ここは異世界なのだと。
ぃいぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええい!