~とある養成場で~
PSO2やってて投稿遅れた阿保はこちらです。
さて、なぜ体を動かすに職就きたいお前らがこうやって座学を受けているのか。
それは無駄な犠牲者を出さないためだ。
前知識があるのと無いのとじゃぁ死亡率が違うんだよ。
ちなみに冒険者になりたいんならここの卒業書が絶対必要だから。
ーーーーーーーーーー
僕たちは皆魔法が使える。
君たちも例外なくね?
ほら、こんな風に。
マッチ程の火をともしたり、コップいっぱいの水を出したり・・。
今の君たちは少し難しいだろうね。
まぁこの養成場を出るころには皆使えるようになってるから。
ん?
こぶし大の火の玉が出せる?
・・やってみて?
おぉ、すごいじゃないか。
そう、たまにいるんだ。
こうやって魔法を攻撃手段にできる人が。
ちなみに僕もね?
滅多にない才能だよ、鍛錬を怠らないようにね。
ーーーーーーーーーー
さーて、
今日は魔物についてだ。
奴らは基本的に俺たち人間を襲う。
基本的に、だ。
お前らも見たことあるだろ?
ゴブリンと人間が共に作業しているところ。
例外はいっぱいいる。
魔物=敵、という解釈は間違いじゃない。
間違いじゃないが、正しくもないんだ。
ーーーーーーーーーーー
魔物にも強いやつと弱いやつといる。
それは当然だな。
人間も一緒だ。
ただ、魔物と人間の違うところはな。
魔物はある程度強くなると劇的に強くなれる"進化"ができるんだ。
生き物が何万年単位で行う過程を何年という単位で行ってしまうんだ。
え?
じゃぁ人間は魔物に勝てないんじゃないかって?
いや、違うな。
魔物は進化できる。
人間はそれができない。
かわりに、と言っちゃあれだけど人間には職業、通称"ジョブ"と言われる特殊能力みたいなのがあるんだ。
俺たちは生き物としての格はあげられないが、人間としての格はいくらでもあげられる。
一般人にも物語みたいな英雄になれる可能性があるんだ。
ーーーーーーーーーーーーーー
前に魔物は進化できる。っていう話をしたのを覚えてる?
したのは僕じゃないけどね。
正確には魔族じゃなくて魔獣族なんだけど、生き物の格を上げれるんだよ。
でもね、限界はあるんだ。
例えば、アントがいるでしょ?
彼らが彼らの中の一番上の生き物になったとしよう。
ようはアントの王だね。
そしてアントの王がドラゴン、そうだな・・イグニールならみんなわかるかな?
そう、火のドラゴン。
勇者アテナが倒したドラゴンだね。
そのイグニールとアントの王が戦ったとする。
どっちが勝つと思う?
そう、イグニールだ。
どんなに頑張ってもアントじゃぁドラゴンに勝てない。
そーゆーことだね。
ーーーーーーーーーーーーーーー
待たせたなお前ら!
今日は実地訓練だ!
これまでの演習で戦績の良いやつらだけ、だけどな?
ーーーー
さぁ、お前ら。
騒ぐのはここまでだ。
静かにしろよ?
死んでもいいなら騒いでもいいが一人になって騒げ。
周りを巻き込むな。
これは遊びじゃないんだ。
死ぬときは死ぬ。
それを心に誓え。
ーーーーー
・・・さて。
今回のお前らの相手はアントだ。
あいつらならお前らでも、油断しなきゃ、勝てる。
絶対に2:1で戦え。
危なくなったら逃げて俺のところに来い。
助けてやる。
ーーーーーー
実地訓練はどうだったか?
怖かった?
当然だ。
その怖さを忘れるな。
死ぬときは死ぬんだ。
あ?
狼の鳴き声・・・・。
ウルフ種か。
この程度なら俺一人で勝てるな。
お前ら!
後ろに固まってろ!
絶対に散らばって逃げるんじゃねぇぞ!
ーーーーーーー
さーて、狼さんも狩ったし。
ん?
この程度大人の冒険者なら余裕だな。
お前らも、しっかり鍛錬して強くなれ。
そして一流の冒険者を目指すんだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー