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アスカのライブ!(2)

「「「相変わらずっすね?」」」

「第一声がそれかい!!?」

 所は、サンダー・ホーンの控室。

 来訪許可のコードも付いてた為、早速挨拶に出向いた面々を迎えたのは、裕樹の顔――正確には頬にあるビンタ痕の感想だった。

「まあまあ。それよりも――ようこそ、皆さん」

 アスカはにっこり笑って、来訪客を見回し――奏の所で止まる

「ん? えっと……」

「紹介します。あたしの友達で同じ芸能科の、御堂奏。アスカさんに憧れて、一緒に芸能科に来た友達だから、声を掛けました」

「御堂……もしかして、いつもお花とメッセージカードくれる御堂奏さんでいい?」

「え? はい、そうですけど……」

「いつも応援してくれてるよね? メッセージカード、大事に保管してるよ。いつもありがとう」

「えと……はい。まさかアスカさんに、名前を覚えてて貰えるなんて」

「折角だから、記念撮影とアドレス交換と行かない?」

「是非!」

 嬉々として奏はD-Phoneを取りだして、アスカとアドレス交換し始める。

 連れてきてよかったなあ、と宇佐美は思いながら、アスカを改めて尊敬しつつ……。

「1つ1つ覚えてんの本当だぞ? 専用の書庫持ってる位だから」

「書庫!?」

「俺も雇われてた時、そこの整理手伝わされたことあってな」

「ボク1人でここまで辿り着いた訳じゃないんだから、それ位当たり前でしょ? ボクの頂点は君臨する為じゃなくて、奏ちゃんや宇佐美ちゃんが向けてくれるみたいな憧れの為なんだから――言うなれば勝者の責任、王者の責任って奴?」

「性根は立派なんだよな――そうは見てない奴もいるけど」

「ちょっとユ……」

 裕樹の目配せを受け、光一が即座に臨戦態勢を取って気配を消して控室のドアに駆けだし、ドアを開けて周囲を見回す。

「――ダメだ、逃げられた」

「え? 何? ろしたんれしゅか?」

「今誰か盗み聞きしていた――しかし、光一の気配に気づくとは」

「こんな風に……何て言ってる場合じゃないなこりゃ

「――嫌われてこその1流って言った人がいるけど、流石にここまで恨まれる様な覚え、ないんだけどなあ」

「アスカ、俺達に招待状送ってから何があった?」

「――どうしてそう思うの?」

「生憎と俺は金だけもらってる訳じゃないんだ。元々付き合い長い上に、一度依頼を受けた身だぜ? お前がこんな外堀固める様なやり方、やる訳ねえだろ」

「――つくづく女の子の扱いがドヘタクソなのと、デリカシーがなさ過ぎるのが惜しいね」

「……良いから何があったか言え。今回シャレにならんのが動いてんだから」


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