ビーチライブ後のフリータイム
今回は、ビーチライブ後のひと時です
裕樹とひばりのカップリング要素込みで
「さーて、遊ぶか」
「裕樹、ビンタ痕のある顔でウロウロするな」
「しっかし、ものの見事にくっきりと残ってるな」
「宇佐美も成長してるって事だろ」
「こんなことで成長させないで!」
宇佐美のビーチライブが終わり、皆で遊ぶ事になった。
宇佐美も折角買った水着を、ライブだけで終わらせたくはなく遊ぶのには賛成し、裕樹もアロハシャツと短パンの下には、一応トランクスタイプの水着を着ており遊ぶのは賛成。
『グルルル』
「あっ、大人しくしてよカグツチ。落ちちゃうよ」
そして、裕香も当然賛成。
裕樹の竜型の電子召喚獣、カグツチの背に裕香がよじ登って、砂のお城作成。
カグツチは通常モードでは、セントバーナード犬位の大きさの上に、戦闘モードでは重量級のパワータイプの為、通常モードでも宇佐美や裕香と言った女性が乗る位訳はない。
「――なんだか意外。カグツチって、あんな風に顔をほころばせたりするんだ」
「今でこそあんなでかくなったけど、俺が1年の頃は裕香が抱きあげられる位だったよ。そういやその頃のカグツチは、常時展開して背にひっ付けてたっけな?」
「裕樹さんがカグツチをおんぶかあ。今からじゃ想像できないよ――あたしが裕樹さんに初めて会った時は、もうあれくらい大きかったよね?」
「ああっ、カグツチがでかくなったのは、1年の時の武闘大会の最中だったから」
宇佐美は裕香とカグツチの仲良しな雰囲気に眼を丸くし、裕樹はその近くで浮き輪をつけたひばりに手を貸して、水泳の練習に協力していた。
「ユラも、カグツチみたいに大きくなったりするかな?」
『みゅ~?』
「さあ? 電子召喚獣の変化は、まだ法則性が明らかになってないからね。それこそ急にでかくなる事もあれば、シラヒメみたいに能力だけが向上する場合もあるから」
「――流石にユラには、シラヒメみたいになってほしいんだけど」
『みゅ~!』
「宇佐美ちゃ~ん、ビーチバレーしましぇんかー?」
「あっ、はい! 今行きます!」
つぐみ、みなも、歩美に呼ばれ、宇佐美はかけて行った。
そして、龍星が審判を買って出て、試合開始。
「えーっと……ここをこうしてっと」
「光一兄ちゃん凝ってるね」
『グルル』
そして裕香の砂のお城造りには、光一が参戦して少し大きめの。
更には結構デザインの凝った城が造られていて――。
「やほー、こーいっちゃーん♪」
「ハーイ、ダーリン♪」
「ぷわっ!?」
その後ろから、ベルトを身体に交差させて巻きつけたかの様なデザインの水着を着たクリスと、漆黒のバラが描かれたビキニに、純白のパレオを巻いた月が、光一に飛びかかった。
「――みんな思い思いにって奴だな」
「来てよかったですね。ライブも大成功で、その後こうして楽しく過ごせてるんだから」
「違いない――それじゃ、ちょっとスピード感持ってみる?」
「はっ、はい!」
そして裕樹はひばりの水泳練習の手伝い。
裕樹の腹が水につかる深さの所で、ひばりがバタ足をする。
「ユウ兄ちゃんとひばり姉ちゃん、すっかり仲良しだなあ」
「あれれ~。ゆかりんはひばりんをお姉ちゃんに欲しいのかねい?」
「うん」
「結構意外な組み合わせね――でもひばりったら、あんなに楽しそうに」
「そだねい♪ ――裕樹ったら、いつの間にあんな」
月はひばりを、クリスは裕樹を、いつくしむ様な視線を向けていた。
「ねえ、月姉ちゃんにティナ姉ちゃん――なんか、光一兄ちゃん離さなきゃ、色々と台無しになってる様な気がするよ?」
――光一の頭を胸でサンドイッチしながら。




