学園都市の花火大会 (光一×みなも カップリング編)
初の光一とみなものカップリング話。
はてさて、上手く出来たかな?
「流石に、人はそう多くはないか」
「仕方ないよ。今日はリハーしゃルみたいなものだから」
場所は湾岸区画。
裕樹達が波止場に到着したその頃、光一はみなもを誘って屋台の並ぶ、学園都市の湾岸区画に来ていた。
花火職人方面の学生と試作品の両方のテストを兼ねた物なので、基本的には試作品の真新しさが売りの、小規模な花火大会
なので、光一は今日ばかりは屋台を休み、みなもを誘って花火大会を見に――
「――うっ」
「やっぱり、痛むの?」
「……まさかあの事件に東城勢力が絡んで来るとは」
来ていたのだが、光一の顔の右半分が包帯で覆われており、包帯越しでも頬が腫れあがっているのが、みなもにもわかった。
更に言えば、黒のTシャツにダメージ加工のジーパンと言う格好のその下も、人呼んで断罪の狂人と言われるS級手配犯、椎名九十九とやり合った事で、結構酷い事になっている。
「けどまあ、骨には異常はないから大丈夫」
「それ全然大丈夫とは言えないからね。やっぱり花火は部屋で見ようよ、看病してあげるから」
「大丈夫だって。九十九とやり合ってこれ位で済んだんなら、寧ろ上出来だし」
「上出来っていう所が納得出来るから言ってるの。その話聞いた時心臓破裂しそうになったんだから、格好つけてないで安静に……」
ドーーン!
「おっ、始まった始まった」
「……あっ、光一君」
「ほら、もっと楽しめよ。折角来たんだから」
彼らしからぬハイテンションに、無理をしているのは見え見えだった。
――が、それ以上の事は言う気にならず。
「――綺麗だったね」
「ちょっとしょぼいけどな――あっ、なんか連発来……!?」
顔が痛んだのか、光一が包帯の個所を抑えてよろめく
それをみなもが支えようと寄り添い……
「あっ……」
「……はしゃぎ過ぎ。ちょっと大人しくしてて、また痛むよ?」
「……わかった」
そのまま、みなもに寄り添われる形で諭され、光一は黙って花火を見る事に。
死角になっていて見えなかったが、寄り添われた個所から感じるみなもの鼓動に、何となく表情が想像でき――。
「一緒にこれてよかった」
「――なら、次誘う時にはケガしないでね?」
「……努力する」
「約束、でしょ?」
「……わかった」
レフェルさん提案のカップリングですが……
これはツボに入りそう。
さて、レフェルさんキャラで裕樹と絡ませるとしたら、誰になるかな?
と、ふと思ってみたり。




