学園都市のサマーシーズン
蝉の鳴き声、焼けつく様な日差しに暑さ。
学園都市にも、夏がやってきた。
「宇佐美の夏の予定は、確かビーチライブがあったんだっけ?」
「うん。その時に着る水着ももう買ってあるし、今はその時歌う曲の練習だよ」
「気合十分って感じだな。応援するから頑張れ」
「うん」
例のごとく、共同休憩スペースにて。
裕樹がコーラフロート、宇佐美が氷いちごを食べながら、夏の予定を話しながら、仲良く会話に花を咲かせていた。
「ユウさんと宇佐美ちゃん、思ったより仲良くなったね」
「そうれしゅね。なんかこう、自然な雰囲気でてましゅから」
「うん。典型的だけど、穏やかな2人きりの時間……」
バチーンッ!!
「……でもないみたいだね」
「……なんでいつもこう台無しになりゅんれしょうか?」
屋台の方から眺めていたつぐみとみなもは、最初は微笑ましく今は苦笑と言う感じで、手だけは仕事をこなしている。
「ビーチライブ、かあ」
「いいれしゅね。私達も水着買って、宇佐美ちゃんのライブを見に行くついでに、海で遊びましぇんか?」
「それいいかも。じゃあ今度、一緒に買いに行こうよ」
「宇佐美のライブだけじゃないよ。夏のイベントはね」
隣の屋台から、光一が話に割り込んできた。
「何かあるんれしゅか?」
「うん。武田カンパニーがDIEの新しい技術運用法を開発したらしくて、それを生かしたお化け屋敷を……」
「「おっ、オバケ、屋敷?」」
余談だが、学園都市のオバケ屋敷はDIEシステムを使用している事が多く、ヘタな作り物とは比較にならない程に怖い。
ましてや武田カンパニーは、潤沢な資金と新しい物好きな社長の経営方針もあり、DIEシステムの新技術の運営には積極的である。
そんな条件が揃えば、つぐみとみなもが話を聞いただけで顔を青ざめさせるのも、無理もなく――その事に失念していた光一は、しまったと顔をしかめた。
「――それ以外にも、夏らしいイベントとかたくさんあるよ? ソバ屋対抗流しソバとか、お手製アイスクリームコンテストとか、花火大会と後は……」
「――つくづく思うけど、イベントに困らないねここに住んでると」
「そう言う都市だからね。そうだみなも、今度さ……」
学園都市は、今日もにぎやかな平常運転となる。
……PV下降気味
裕樹とひばりのカップリング、面白くないのかな?
それとも、恋愛話の才能なし?
ちょっと意気消沈気味




