姉妹みたいな一時を(みなも編)
裕香の甘えん坊、もう少し出したいと思いまして。
なので、レフェルさんの涼宮みなもにフラグが立ちました。
保安部及び、生徒会SPを始めとした治安維持及び、要人警護の職に携わる学生には、学期ごとの査定がある。
これは秩序及び人命を守る者として、強い力を持つ事に対する責任及び、その義務に権限を自覚し、度をわきまえた行動をとる事が出来るかを――
「まあ早い話が、そう言った組織の所属及び、職としてつけるに値するかの査定が、俺達にはあるんだよ」
「成程。だから……」
つぐみ達の屋台で、コーラフロートを受け取った裕樹からの説明を受けながら――
今はガラ空きになってる、いつもは光一の屋台が開かれている場所につぐみ達は目を向ける。
「光一君も今日からその査定に向けて、準備してるわけですね?」
「そう言う事。それに――」
実はこの査定は、ここ最近になって設置された制度である。
と言うのも、倫理モラルクソ喰らえな思想と度を超えた暴力で、学園都市の住人を恐怖に陥れた最悪の保安部員、椎名九十九。
彼の逮捕及び権利はく奪を成した功績を持って、長官として据えられた北郷正輝が現在も推し進めている、生徒総会共同で行う保安部改革案の1つであり、自分に許された権限と成すべき責任を自覚できているかどうかの、倫理重視の査定。
なので、内容は簡単な講習の後に倫理観の筆記試験と面接、精神鑑定に模擬戦となっている。
「俺も勉強と準備しないといけないから、しばらく宇佐美は宇宙と兄弟水入らず」
「そうなんですね――ってあれ? これって落ちたらどうなるんですか?」
「保安部及び生徒会SPの場合は、事務員と言う名の雑用係に格下げで、俺達フリーの場合は、権限が大幅に制限される。どんなに功績を上げてもね」
「――なんか厳しくないですか?」
「この査定をするきっかけになった椎名九十九の所業を知れば、そんな事言えなくなるよ――でだ、みなも」
「へっ!? わっ、わちゃし……れしゅか!?」
会話をいきなり振られて、みなもはかみかみで何とか言葉を返す。
その彼の頼みは――
「えっと、おじゃまします」
「どっ、どうじょ」
「――みなも姉ちゃん、そんな緊張しなくても」
「――そうだね」
学園都市は基本的には寮住まいで、その寮も初等部から高等部までで分かれているが、申請すれば家族と暮らす為の措置も取ってくれる為、その措置を使い裕香と裕樹は一緒に暮らしている。
しかしどんなにしっかりしていると言っても、初等部の子供である為、裕樹は外泊が必要な仕事が入った場合や、家事をするのが厳しい事態に直面した場合には、女性の友人に裕香を預けている。
余談だが、その比率はひばりが大幅を占めていた。
「でも今回ひばり姉ちゃん、お仕事が忙しくて預かれないそうだから」
「そうなんだ……じゃあ裕香ちゃん、ごはんにしようか?」
「うん、手伝うよ」
裕香は裕樹に連れられ、屋台街に来る事が多く、それなりに親しい間柄だと自負できるし、何度か料理サークルの皆と遊んだ事もある。
その中でも、気に入られてるのが自分だとみなもにはわかっていた物の、年の割にしっかりしてる裕香に、みなもはちょっと気後れしていた。
「ん? どうかしたの?」
「え? えーっと……裕香ちゃん、食べちゃい物ときゃ」
「みなも姉ちゃん、まず深呼吸してから喋ったら?」
「……」
初等部に心配されるなんて……と、みなもは落ち込んでしまう。
――そして、そんなこんなで夕食後。
「洗い物終わったよ」
「ありがとう――お風呂、今わかしてるから、それまでテレビ見る?」
「うん」
本当に、しっかりしてるなあ――と、みなもは裕香に感心し、そして羨ましいと思っていた。
ちょっと落ち込みつつ、テレビをつけてソファーに座ると――。
「――ぴとっ」
「ふぁっ!?」
裕香が隣に座って、みなもにすり寄ってきた。
「どっ、どうしちゃの裕香ちゃん?」
「どうもしないよ?」
そう言いつつみなもの身体に手をまわして、ギュッとだきついて顔をすりよせる。
「ふふ~ん♪」
「ゆっ、裕香ちゃん。その、くしゅぐっちゃいから」
「やだ~。ぎゅ~♪」
そう言って上機嫌なのを隠しもせず、裕香は抱きつく腕にもっと力を入れる。
「……ひばりちゃんにもこうしてるの? 甘えんぼさん」
「甘えん坊だから、甘えるの大好きなんだもん。ひばり姉ちゃんも大好きだけど、みなも姉ちゃんも大好き~♪」
「うん、私も裕香ちゃんの事、大好きだよ」
少し落ち着いたのか、みなもも笑みを浮かべて、すり寄ってくる裕香の頭を撫でてあげると……。
「んにゃ~♪ みなも姉ちゃんだっこ~♪」
「――しっかりしてても、やっぱり子供なんだね。いいよ、おいで」
「わーい♪」
「今日は同じベッドで寝る?」
「さんせー♪」
この話で出た査定は、キチンと話は書きます。
戦闘査定もあるので、結構大勢でてきますねこの話だと。
後、最強格のガチバトルも




