表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/402

学園都市のすごろく大会(5)

「……うーん」

 裕樹は唸りながら宇佐美に怜奈を、次にひばりとつぐみ、光を見回す。

 内容が内容だけに、女性陣は皆視線を受けると身を強張らせ、表情が硬くなった

「……どうしたものか?」

 普段、困る顔こそしても動揺する事が滅多にない裕樹が、珍しく動揺している。

「……なんだか、こういうゲームの命令だってわかってても、口説かれるのってやっぱり緊張します」

「――ワタクシは、男性に口説かれるだなんて」

 それに普段は年齢不相応に落ちついてる宇佐美と怜奈も、顔を赤くしながら

 一応は付き合いが長い部類のつぐみ、ひばり、光は動揺を隠せない裕樹達の様子に、少しだけ表情がほぐれ、珍しい物を見る眼となる。

「……なんだか、とっても珍しい物見れたね」

「うん……ユウさんに怜奈さんが動揺してるのって、見た事無いから新鮮だよ」

「そうだね――だけど、私達もほのぼのしてる場合じゃないんだけど」

 つぐみ、ひばりの言葉に頷きつつも、状況が変わった訳ではない為、口説かれると言う設定にまだ身を強張らせつつも、むず痒いこの雰囲気にもう耐えきれなさそうな光。

「――ああもうっ! さっさと済ませて下さい。普段はドンと構えてるのか図太いだけなのかよくわからない位、動揺する事なんてめったにないくせに!!」

「うわっ! ちょっ、なんだよ!?」

「簡単じゃないですか。そもそも貴方、一条さんに水鏡様はともかく、私達には散々小さい小さい言ってるんですから――ううっ」

「――自爆する位なら言うなよ。つーか、小さい事と口説く事に関係ねーだろ。確かにお前ら3人の事は散々小さい小さい言ってるけど、子供と思った事は1度としてねーぜ?」

「え……?」

 そう言って、184cmと同年代でも高い部類に入る裕樹は、3人に目線を合わせる為に膝をついた。

「小さいからってガキじゃない、お前らは立派な大人の女性だよ。だから、口説けって言われればそれなりに動揺だってするよ」

「……えっ、えっと……あうあう……」

「うっ、ううぅっ……」

「……小さいって言われてるのに、それ以上になんだか……」

「――ってあれ? どうした?」


「――綾香さーん。ひばりさんにつぐみさん、光さんはクリアで良いですね? というか、良いって言ってください。」

『おうっ、良いぞー』

「――へ? ……あの、俺いつ口説いた?」

「……綾香さん、今度女子会しましょう。ユウに自覚持たせるべきか否かで、すっごく盛り上がると思うので」

「そうだな。あたしから呼びかけとく」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ