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学園都市のDIE事件ファイル(5)

 先手は鮫島剛。

 一歩踏み込み自慢の愛刀“王鮫”を、風を切ると言うより削ると言う表現が似合う勢いで、まずは光に振り下ろす。

 光はそれをバックステップでかわし、剛がその勢いを殺さないよう軌道を変え、身体ごとブン回す様に今度は龍星めがけて振り下ろす。

「ふんっ!」

 その斬撃に対し、龍星はびっしりとスパイクが敷き詰められた刀身ではなく、ハンマー部を狙って斬撃を受け止めた。

「ぐっ!」

「流石に、俺の斬撃を受け止める位は出来るよな」

「舐めるな!」

 刀の重さもあるが、それを扱う剛の腕力も相当なもので、ハンマーを受け止める龍星とそれを押し切ろうとする剛が、硬直状態に入った。

 その隙を狙い、出来るだけ視界に入らないよう小さい体をさらに縮めるように走り、剛を射程距離に捉え――。

「おっと!」

 それに気付いた剛が王鮫を翻し、龍星めがけて刀身に敷き詰められたスパイクで削る様に、大きく踏み出して刀を突きだす。

「うおっ!!?」

 咄嗟にハンマーから手を離して、後ろへと飛びのく。

「はあっ!」

 その隙をついて、光が気合を込めた拳を剛の腹に叩きつける。

「……!? 効いてない!?」

「確かに、機動部隊の小隊長が務まる実力は持ってる様だな」

「うあっ!?」

 王鮫を担ぎ、体勢を直すと光を蹴り飛ばす。

「光ちゃん、下がってろ!」

 それと入れ替わるように龍星が飛びかかり、剛はそれを迎え討つように王鮫を手放し、取っ組み合いの体勢に。

「良いのか? 自慢の愛刀から手を離して」

「生憎だが、俺の自慢は“王鮫”だけじゃ――」

 龍星が押されだすと、剛が強引に片腕を龍星の手から引き剥がし――

「うっ、うおっ!!?」

「わっ、わあっ!!?

「ねえんだよ!!」

 龍星のベルトを掴むと、龍星の身体を担ぎあげ、光めがけて投げ飛ばした。

「――ってて、光ちゃん、大丈夫か?」

「私は、大丈夫です。龍星さんこそ」

「あっ、ああ……流石は、S級手配犯。手強いな」

「おいおい、もちっとしっかりして……ん?」

 ふと剛は、打ち合わせで出た地点に電子召喚獣の召喚反応が出ているのを見つけ、やれやれと首を振る。

「何……?」

「成程、東城はあそこか」

「……言っとくが、あそこに駆け付けようだなんて思わん事だな」

「東城は一体何が目的だ?」

「答える義理はないな――出てこい、アーロン!」

『シャーッ!!』

 剛の呼び出しに応じる様に、宙を泳ぐかのように浮遊し、牙を覗かせながら鮫型電子召喚獣アーロンが姿を現す。

「とことん鮫尽くしな奴だな――煌炎、あの鮫に陸の厳しさを教えてやれ」

『にゃあっ! ……ウウウウゥゥゥウゥウウガルルルル!!』

「ライガー、クック、本気で行くよ!」

『ウォウッ!』

『ピュイイッ!』

 龍星の煌炎が毛を逆立て、戦闘モードに移行。

 ライガーとクックの支援を受け、光の手足が光に包まれ、改めて対峙する。

「ああそうそう、アーロンは通常種じゃなく古代種だ。さっきの俺とのガチンコみてえに、油断すんじゃねえぞ」


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