朝霧裕樹の見合い騒動(7)
--所は、光一の研究ラボ。
あれから光一を訪ね、事情を説明すると光一はすぐ盗聴妨害措置を施し、自身の研究ラボに移動。
そこで芹香のD-Phoneを調査し--
「発信機と盗聴器が取り付けられてた」
『じゃあ……』
「いや、目を盗んで取り付けたんだろ。設置は的確だったが、若干ぶれてた」
『もう大丈夫かな?』
「ああっ--念のために、そっちの三月だったか? D-Phoneちと見せて」
「はっ、はい」
三月のD-Phoneも調査し、情報が洩れる心配がない事を証明した。
「つっても、油断はできないぞ。情報漏れは心配ないが、向こうの情報網は結構なもんだ」
『確か、お姉さんたちは--」
「はい--姉さんたちには、怪しげな人との交流がありました。中には、手配されてる人の顔も……」
耳を疑う情報が出た中で--。
「その中に、荒川公人はいたか?」
「……わかりません」
「そうか」
動じもせず、裕樹は懸念事項を聞いてみる。
わからないという返答に、特に動じた様子もなく普段通りに椅子に座る。」
『動じませんね』
「俺がおろおろする中で、安心できるか?」
『……無理です』
「飲み物買ってくる」
そう言って、裕樹は部屋を出て行った。
室内が少しの間静まり--。
「--裕樹のあの振る舞い、見習わんとな」
『女の子絡みの振る舞いはマネしないでね』
「絶対にマネ出来ん」
と、龍星と芹香が冗談めいた会話を交わした。
「さて、と……突然の事で色々と疲れたろ? 裕香ちゃんとお嬢さんは、仮眠室で休むと良い」
「うん、ありがと光一兄ちゃん」
「……ありがとう、ございます」
そう言って、三月と裕香を研究室の備え付けの--。
窓がなく、空調だけの殺風景な部屋となっている、仮眠室に案内された。
「で、情報は?」
「お前ら襲った集団から、一と二葉の繋がりを確認した--そのつながりの中に、荒川公人の名は出てない」
「一先ずは安心か--とはいえ、裕樹が絡む以上、対抗するには荒川を雇う算段も考えた方が良いな」
『--あの』
「ん?」
光一が戻ると、龍星が真面目な話を切り出し--
芹香がそれに割り込んできた。
『考えてみたら、朝霧さんを含めた最強4人って言うけど--実際には、どれだけの強さかってわからないんだけど』
「ああっ、それ? --ちょっと待ってな。今表にして表してやるから」
『表?』
「簡単に表したもんさ。実際はちと違うが--よっと」
朝霧裕樹、北郷正輝、御影凪、鳴神王牙
荒川公人
(大神白夜 水鏡怜奈 非戦闘員扱い)
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椎名九十九 鮫島剛
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中原大輔 榊龍星(バーサク使用) 東野辰美 フラウディア・ウェストロード 北丘武瑠 朱羽南波
犬神彰 毒島昭
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保安部機動部隊長クラス(榊龍星、黛蓮華)
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保安部機動部隊エースクラス(吉田鷹久、夏目綾香)
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保安部機動部隊員クラス(高峰光)
「ま、大まかに書けばこんなとこ。線引いてるとこが、レベルとレベルの境界線。表記は上が生徒会側、下が悪党側であって、決して上下ではないのでご注意を」
『--バーサクのりゅーくんでも、最強の皆さんから随分と離れてるんだね』
「--四神以外で名前が出てる面子とやりあった事はある以上、妥当だとは納得は出来るが思ったよりも離れてるんだな」
「それでも、最強に近いって十分言えるぞ。保安部、生徒会SPの人数、知らんわけでもないだろ?」
『まあ、それは……』
「こうしてみてみると、この線が偉く強固な壁に見えるな--それが2つも3つもあると言うのも」




