表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
338/402

朝霧裕樹の見合い騒動(7)

 --所は、光一の研究ラボ。

 あれから光一を訪ね、事情を説明すると光一はすぐ盗聴妨害措置を施し、自身の研究ラボに移動。

 そこで芹香のD-Phoneを調査し--

「発信機と盗聴器が取り付けられてた」

『じゃあ……』

「いや、目を盗んで取り付けたんだろ。設置は的確だったが、若干ぶれてた」

『もう大丈夫かな?』

「ああっ--念のために、そっちの三月だったか? D-Phoneちと見せて」

「はっ、はい」

 三月のD-Phoneも調査し、情報が洩れる心配がない事を証明した。

「つっても、油断はできないぞ。情報漏れは心配ないが、向こうの情報網は結構なもんだ」

『確か、お姉さんたちは--」

「はい--姉さんたちには、怪しげな人との交流がありました。中には、手配されてる人の顔も……」

 耳を疑う情報が出た中で--。

「その中に、荒川公人はいたか?」

「……わかりません」

「そうか」

 動じもせず、裕樹は懸念事項を聞いてみる。

 わからないという返答に、特に動じた様子もなく普段通りに椅子に座る。」

『動じませんね』

「俺がおろおろする中で、安心できるか?」

『……無理です』

「飲み物買ってくる」

 そう言って、裕樹は部屋を出て行った。

 室内が少しの間静まり--。

「--裕樹のあの振る舞い、見習わんとな」

『女の子絡みの振る舞いはマネしないでね』

「絶対にマネ出来ん」

 と、龍星と芹香が冗談めいた会話を交わした。

「さて、と……突然の事で色々と疲れたろ? 裕香ちゃんとお嬢さんは、仮眠室で休むと良い」

「うん、ありがと光一兄ちゃん」

「……ありがとう、ございます」

 そう言って、三月と裕香を研究室の備え付けの--。

 窓がなく、空調だけの殺風景な部屋となっている、仮眠室に案内された。

「で、情報は?」

「お前ら襲った集団から、一と二葉の繋がりを確認した--そのつながりの中に、荒川公人の名は出てない」

「一先ずは安心か--とはいえ、裕樹が絡む以上、対抗するには荒川を雇う算段も考えた方が良いな」

『--あの』

「ん?」

 光一が戻ると、龍星が真面目な話を切り出し--

 芹香がそれに割り込んできた。

『考えてみたら、朝霧さんを含めた最強4人って言うけど--実際には、どれだけの強さかってわからないんだけど』

「ああっ、それ? --ちょっと待ってな。今表にして表してやるから」

『表?』

「簡単に表したもんさ。実際はちと違うが--よっと」



 朝霧裕樹、北郷正輝、御影凪、鳴神王牙

 荒川公人

 (大神白夜 水鏡怜奈 非戦闘員扱い)

 ------------------

 椎名九十九 鮫島剛

 ------------------    

 中原大輔 榊龍星(バーサク使用) 東野辰美 フラウディア・ウェストロード 北丘武瑠 朱羽南波

 犬神彰 毒島昭

 ------------------

 保安部機動部隊長クラス(榊龍星、黛蓮華)

 ------------------

 保安部機動部隊エースクラス(吉田鷹久、夏目綾香)

 ------------------

 保安部機動部隊員クラス(高峰光)



「ま、大まかに書けばこんなとこ。線引いてるとこが、レベルとレベルの境界線。表記は上が生徒会側、下が悪党側であって、決して上下ではないのでご注意を」

『--バーサクのりゅーくんでも、最強の皆さんから随分と離れてるんだね』

「--四神以外で名前が出てる面子とやりあった事はある以上、妥当だとは納得は出来るが思ったよりも離れてるんだな」

「それでも、最強に近いって十分言えるぞ。保安部、生徒会SPの人数、知らんわけでもないだろ?」

『まあ、それは……』

「こうしてみてみると、この線が偉く強固な壁に見えるな--それが2つも3つもあると言うのも」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ