甘えん坊日和(遊園地)
レフェルさんのリクエストです
ご期待に添えられるかどうか
学園都市にも、色々な施設がある。
研究施設にスポーツ、ダンスホールにコンサートホール等もあれば、ゲームセンターにアミューズメントパーク等娯楽施設もある
それらがすべて、学園都市の陸地にある訳ではなく--
「海上施設に来るのは初めてだな」
「ホントれしゅ」
スタジアム同様の海上施設、海の中の海中施設といった場所が確保され、場合によってはそこに限定されている施設もある。
裕樹たちは本日、海上遊園地にやってきていた。
「陽炎財閥が新しく開発した海上遊園地のプレオープンチケット、貰えてよかったな」
「そうですね。遊園地なんて、久しぶりれしゅ」
「今日は目いっぱい楽しもうね、ユウ兄ちゃんにみなも姉ちゃん。一緒にジェットコースターにフリーフォールに……」
裕香は絶叫マシンが大好きな女の子。
「……裕香ちゃん、もっと優しい乗り物にしようよ」
「絶叫系ねえ……あれで絶叫するとかわかんねえな。まあバク中とか宙返りとかの感覚の参考になりそうだけど」
「……そういう発想は初めて聞きましゅ」
「じゃあ1人で乗ってきていい? あれ楽しみにしてたから、どうしても乗りたいんだよ」
「はいはい。俺達は飲み物でも用意して待ってるから、行ってきな」
そう言って、ジェットコースタ-へ走っていき、裕樹たちも約束通り飲み物を買いに近くの売店へ。
数分後
「あーっ、楽しかった♪ もう一回乗りたいな」
「……結構派手に回ってたな。なんか俺も乗りたくなってきた」
「……私じゃ死んじゃいますよ」
「じゃあ次は、どこ行こうか? ホラーシップ、お化け屋敷の幽霊船バージョンでも……」
「……裕香ちゃん」
ジェットコースターから降りた裕香を出迎え、次の乗り物を吟味し--
みなもは裕香に振り回されがちになっていた。
「海中アクアリウム、なんてあるんですね」
「実際は電子召喚獣を使用して、それっぽく見せてるだけだそうだけど--行ってみる?」
「そうですね。海中ゴンドラもあるそうですから、これならみんなで乗れそうです」
「へーっ、なんか面白そうだね。乗ってみようよ」
それらがあるのは、海中フロアのある区画
裕樹たちは早速、海中フロアのある区画へ向かい、エレベーターに乗って--
「あっ、外が見れる」
実際の海の中を満喫しながら、海中フロアへ。
「へえっ、寿司バーあんの?」
「生簀から出してすぐ捌いてるみたいです。ちょっと内装的に合いませんけど」
「あっちはカフェになってる。ここだけのスペシャルメニューもあるって」
「おっ、美味そうだな」
そこは、土産物に休憩所、食事処となっているフロア
カウンター席に板前、生簀と目の前で魚を捌き寿司にする寿司バー。
海をイメージしたメニューが並ぶカフェと、少々バランスが悪いがどこも目を引くスポットばかり。
「しかし、どこにする? 両方ってのも、いくらみなもが太りにくいからって--」
「--いい加減それが乙女の禁句だって、学習してください」
「--?」
「……絶対理解してませんね」
「ねえ、まずカフェで軽く食べて、ゴンドラ乗ってから寿司バー行こうよ」
「そうだね」




