学園都市の夏のある一コマ
「水着選びねえ」
「--裕樹、頼むから迂闊に何か言ったりするなよ」
「--事が事だから、僕達だって危ないんですからね」
所は、夏のショッピングモールの、水着売り場。
女性陣の水着選びに付き合って、裕樹、龍星、鷹久は休憩スペースでのんびり(?)談話
「心配しなくたって、裕香が……」
『今年の水着選びは、月姉ちゃんにアドバイス貰った私に任せて!』
「って自信満々に……」
「「聞き捨てならない箇所があった事に気づけ(いてください)!!」」
「--どこに?」
「「……」」
龍星も鷹久も、流石に素であった為かこれ以上何か言うのをあきらめた
--所変わって。
「普段通りで良いからね」
「そうだよ。月さんのアドバイスはなしでいいから」
「ありのままの裕香ちゃんのセンスで、選んで欲しいな」
「えーっ、皆もゆーかりんがゆえっちの教えを……」
「ちょっと黙ってて!」
つぐみ、ひばり、みなもが懸命に、クリスを味方にした裕香を説得する傍ら……
「綾香さんには、こういうのが良いと思うんだけど」
「えーっ、やだよそんなの。あたしこういう……」
「ダメダメ。綾香さんは活発通り越してワイルドだから、もっと清楚な雰囲気が……」
『宇佐美ちゃん、こんなのどう思う?』
「そうですね……」
宇佐美が綾香に水着を選んであげ、芹香が1つ手に取った水着を宇佐美に見せてみていた。
--所変わって。
「--華やかだねえ」
「違いない」
「どうやら、懸念はなさそうですね」
と、(1名を除いて)少し安心していた。
「所でさ……」
「……あのな、月ちゃんがどういう服装が好きかわかってるだろ」
「ああっ、結構体の線が出る、露出が多い服装だろ? 確か以前、紐を巻き付けただけっぽい水着を……」
「だから懸念してるんで……」
「お前ら兄妹、こういう事で変な影響受けやすいから心配なん……」
「お待た……」
「ああっ、そう言う事か」
「あっ、バカ! しーっ! しーっ!」
「宇佐美たちがエロ水着をつけさせられ……ん?」
バチーーンっ!!
「……なんで大声で言うんだろこの人」
「……裕樹だからだろ」




