表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
293/402

ある日の訓練風景

最近誰もコメントしてくれないので、ちと息抜きに。

 強さを求める……それが、生徒会SP及び保安部における、向上心の前提

 その為に肉体を鍛え、あるいは精神修養を行い、日々向上を求め求められる。

 その為にやるべき事をやり、得られる資格は--例えば、空手、柔道などの武術を習い、段を取得する等、やろうと思えばできる事はすべてやるべきとなる

「流石に、保安部と生徒会SPの合同訓練となると、気合が違うなあおい」

「それはそうだよ。この訓練は、競い合う物だって前提だからね」

 柔道場でそう話す鷹久と綾香が巻いてる帯は、黒帯である。

 というより柔道場全体を見ても、白帯の方が逆に目立つのだが……

「というより……」

 綾香、鷹久の会話に龍星(勿論黒帯)が割り込み、その龍星がある地点を指さした。

「せいやあっ!!」

「はあっ!!」

 そこでは、2人して鬼気迫る表情で、力強い組み手をする鳴神王牙と北郷正輝

 王牙の力強い払い腰を、正輝が腕を切ってかわし裏投げに持ち込もうとしている。

「ふっ!」

「はっ!」

 こちらも2人して鬼気迫る表情で、スピードと技で魅せる組手をする朝霧裕樹と御影凪。

 裕樹が内股で行くのを、凪がそれをすかしすくい投げで投げようとするのを、裕樹が咄嗟に飛びのいて距離をとる。

 その様相は、周囲にも影響を与える程に、鬼気迫る何かを雰囲気に込めている。

「--流石は最強。相対するだけで周囲に闘争心を掻き立てるとは」

「違いねーな。それにしても、スピードのユウさんと技の凪さんとで、まるで舞を見てるみてーだ」

「こっちもすごいよ綾香。北郷さんの拳一筋の経験を活かした組手と、学園都市最強の肉体で繰り出す技の迫力ときたら……」

「流石、最強の名は伊達じゃないか……」

 その2組の対決は、当然の様にほぼ全体が見学していた。

 ビデオカメラを構え、あるいはメモを手に熱心に研究しているメンツもいる。

「よし、見学行こーぜ」

「そうだね。しっかり見て、学び取らなきゃ」

「ああっ--所で、光一見てないか?」



 --人には適正と言う物があり、例外もまたある

「……どうせ俺は、武術に向かねーよ」

 現在、あまり人気のない射撃ブースで、射撃をする光一。

 そして--


 ヒュッ--カっ!


「--まだまだか」

「……ここ射撃ブースだぞ」

 投げナイフで、射撃訓練をこなしている武瑠の姿があった。



 --所変わって。

「--ふぅっ」

 凪との勝負は引き分けに終わり、裕樹は汗を拭きながらスポーツドリンクを飲み干す。

「お疲れ様です」

「ん? 鷹久か」

「はい。勉強させていただきました」

「あたしも、いい勝負見せて貰ったぜ」

「そりゃ何より」

 ふーっと大きく息を吐きだし、裕樹は道着を着なおした。

「じゃあ鷹久、ちとやるか?」

「え? 僕と、ですか?」

「ああっ。多少疼いてんだろ?」

「やっぱりばれました? じゃあ、お願いできますか?」

「ああっ」

 などと話してる間にーー


「ぬおりゃああああっ!!」

 試合を申し込んだ龍星を、王牙が豪快な払い腰でぶん投げていた。

「……一分ももたんとは」

「はっはっは、学園都市最強の肉体、伊達ではありません」

 パワーで勝とうとスピードでは勝てず、スピードで勝とうとパワーで勝てず。

 鳴神王牙に、肉体的な総合力で勝つことは不可能とまで言われている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ