表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/402

屋台通りの華やかで穏やかな日常の1シーン(パート3)

『みゅ、みゅ~!』

『きゅーん♪ わんっ、わんっ!』

『こーん』

『くぉ、くぉん!』

『ぴゅー!』

『にゃ~♪』

 学園都市、屋台通りの一角にある個人屋台とサークル屋台の共同休憩スペース。

そこで、黒い子猫型のユラと白い子柴犬型のシラヒメ、白い子狐型のアマテラスに白い子狼型のツクヨミ、そして小さい鳳凰型のヒミカ 虎縞の子猫型の煌炎。

 通常種、幻獣種の違いこそあれど、見た目は愛らしい愛玩型が仲良く遊んでる光景は……。

「……和みますね。ユラも友達がたくさんできて、喜んでるみたいですし」

「うん。でもこういう光景って和むね」

「顔がほころびましゅ」

「良いなあ。私のも早くああなって欲しい」

 それを眺める顔をほころばせる女子たちに、好評だった。

「……えーっと」

 その傍らで光一は、電子召喚獣達がじゃれて遊ぶ様子を映像として、そしてデータとして記録していて、龍星と裕樹が光一の両脇から記録しているデータを覗き見る。

「俺達の眼には愛くるしい眺めでも、光一から見れば違うのか」

「データとしても実像にしても、普通に愛玩動物達がじゃれ合ってる光景に変わりないよ」

「俺達がただ、データとしての見方を知らないから別物に見える……そんなところか」

「そう言う事――悪いけど、おしゃべりはここまでな? データ収集で手間取ると、レポート纏めの進捗も出来も滞るから」

 話が終わり、歩美と手伝いを申し出て来た龍星は屋台へ。

 つぐみにみなもも、そろそろ開店時間ともあって、急いで屋台へと駆けだしていく。

「こういっちゃん、ちょっと手を広げ過ぎじゃないかねい? 屋台に研究に訓練におねーさんの相手って、体もたないよん」

「……そう思うんなら、せめて屋台では普通に売り子やってね? 性格直せとも、ベタベタひっつくなとも言わないから」

「うむん、おねーさんにお任せだよん――それで、ハクコはいつ出せばいいのかねい?」

「もちっと待って。もう少しデータが欲しい」


「――ボケとツッコミ色の強い間柄かと思ったら、結構信頼し合ってるんだね」

「悪ふざけはしても嫌がらせはしないよ。ティナは」

「随分と詳しいね?」

「結構付き合い長いから――ま、いびられた記憶の方が多いけどな」

「だろうね」

「――何に納得したんだ今?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ