甘えん坊日和(事件後)
「……うっ、ううぅ~ん」
人身売買事件が一段落した頃、朝霧兄妹の家では……
「あっ、ユウ兄ちゃんおはよ。やっと起きたね」
「やっと? ……えっと、俺どれくらい寝てた?」
「あれから2日間ずっと寝てたんですよ」
「2日!? じゃあ、あれからどうなったんだ!?」
2日ぶりに目を覚ました裕樹を、裕香とみなもが食事とともに出迎えた。
最も、時分は昼なので昼食になるが。
「--あれから、事件は理事会からの許可が下りた保安部の一斉検挙で、無事解決しました」
「それで昨日ね、みっちゃん達がユウ兄ちゃんに助けてもらった子達と一緒に、お礼を言いたいって」
「あの子たちが……大丈夫だった? かなりショック受けてた子もいた筈だけど」
裕樹の脳裏に浮かぶのは、助け出した際の場面。
その殆どが、正気を疑うような変態趣味に興じようという場面で、助け出した際には恐慌状態に陥ってた子も居た
「……けど、話聞く限りじゃ大丈夫そうだな。よかった……所で」
「何?」
ぐうぅ~ッ!!
「……メシ、食わせてくれない?」
「……忙しくなりそうだよ、みなも姉ちゃん」
「……そう、れしゅ」
……数十分後
「……ぷふぅっ……」
「……すっごく食べたね」
「……ひゃい」
「悪いな、飯時にこき使って」
「いえいえ、ああもおいしそうにたくさん食べて貰えたら、作り甲斐ありましたからだいじょぶれしゅ」
丸二日分は食べた裕樹は、満足そうに水を一口。
「じゃあ……シャワー浴びて来るから、この後屋台通りいこうか」
「うん」
「賛成れしゅ




