DIE温泉湯治禄(プロローグ)
「DIEシステム搭載型の温泉?」
「そっ。知り合いの研究員の実験施設として、だけどね」
光一から、ふと切り出された話題。
それは、DIEシステム実装の温泉。
「スパリゾとかは以前からあったけど、DIE実装は初めてだね」
「以前から研究はされたらしいけど、最近ようやく実装のめどがついたってさ」
「温泉かあ。私行きたい、お風呂大好き」
「はい、裕香ちゃんご案内。他は?」
「私も行こうかな」
「行きたいれしゅ」
「私も」
裕香の発現につぐみ、みなも、宇佐美も賛同の意を示し、女性陣参加決定。
「裕香に宇佐美が行くとなれば、俺も行くかんわけにもいかないか--たまにはゆっくり浸かるのもいいし」
「ユウ兄ちゃん、お風呂おがるの早いからね」
「裕香が、というより女の風呂の時間の方が長すぎるんだよ。1時間2時間とか普通じゃねえの」
「「「何気に問題発言しないで(ください)」」」
「ようわからんけど、以前ストーカーの身辺警護で、風呂の前で見張りさせられたことが何回かあるんだよ。皆よっぽど追い詰められてたらしくて、ストーカー捕まった後即刻入院しちまった位でさ」
「「「……状況的に批評し難い(れしゅ)」」」
朝霧裕樹、参加決定
「--そういえばもうすぐ休暇が取れると言ってたし、芹を誘うか」
「ダンナ、混浴はないぞ」
「光一、ちと話があるんだが」
「冗談だっつの。ダンナとの話は絶対体壊れるからやだ」
榊龍星、瀬川芹香、参加決定。
「あとは、鷹久と綾香にも声かけとくか。ティナは光一がくりゃ勝手に来るだろうし」
「あっ、ひばり姉ちゃんとも行きたい」
「--なんか大所帯になったな。えっと、確認取らないと」
「--楽しみだな」
「そういや最近、生徒会が慌しい所為でろくに連絡も取れないんだったな」
「ああっ。互いに納得したうえでのことだから、文句はないんだが」
「--その分密度が濃過ぎるから、特に問題とも思えんがな」




