甘えん坊日和(風邪)
久しぶりの更新です
「……今日は休んだ方がいいな」
「--うぅっ……ごめん」
体温計の数字を見ての裕樹の発言に、裕香はぐったりとしながら布団を顔までかぶった。
今日は休日で、3人で遊びに行く予定だったため、裕香にとっては踏んだり蹴ったり。
「まあまあ裕香ちゃん、遊びにはまた来週行けばいいからね。今日は看病してあげるよ」
「……ありがと」
優しく裕香の頭を撫でてやるみなもと、みなもの手に撫でられて心地よくなった裕香。
顔を出した裕香に、みなもは柔らかく笑みを浮かべる。
「さ、裕香ちゃん。お粥でも作ってあげようか?」
「--牛乳粥がいい」
「牛乳粥? えっと、珍しいね」
「うちは牛乳粥なんだよ」
裕樹の発言に頷いて、みなもは裕樹と一緒に台所へ。
「牛乳粥なんて作るの初めてれしゅ」
「俺が作ろうか? 一応オムライス以外で作れる物ではあるけど」
「いえ、私が作るって言ったんだから私がやります」
「なら頼むよ」
裕樹は氷枕とホットココアを作り始め、みなもも料理を始める
--数分後
「--あちち」
「慌てて食べなくても大丈夫だよ。ほら、貸して」
牛乳粥をみなもに食べさせて貰い、一息ついた裕香は横になる。
「……ふぅっ」
「気分はどう?」
「少し楽になった、かな……」
「眠くなった? じゃあ寝付くまで一緒に居てあげるよ」
「ありがとう」
ほどなくして、裕香は寝息を立て始めた。
「みなも、ここ任せていい? ちと買い物行ってくるから」
「はい。大丈夫ですよ」




