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裕香の電子召喚獣談義

選択肢3がうまくまとまらないので、ちと息抜きに。

 電子召喚獣

 学園都市で誰もが持つ、多種多様な姿を持つ電子の獣。

 自我が確立されるのは高等部からであるものの、初等部中等部と生活を共にするかけがえなき相棒ともいえる存在。

「今日ね、電子召喚獣の事で盛り上がったんだよ。将来どんな姿になってるかって」

「そりゃ懐かしい話題だな。俺も宇宙と結構盛り上がったっけ」

「この学園都市で、誰もが1度は触れる話題だな--まあ大抵は煌炎やヤマトのような通常種になるんだが」

『ワウッ!』

『ニャウッ!』

 本日、裕香の学校で電子召喚獣の将来についてが話題になったとの事。

 それでここ、屋台通りの休憩スペースで、裕香がそのことを話題にした。

「私はやっぱり、ヒミカには幻獣種になって欲しかったなあ。まさか本当になるとはおみょわなかったから、あの時の事は今でもよく覚えてマシュ

「幻獣種は人気があるらね--私も、ツクヨミとアマテラスが幻獣種になった時は嬉しかったなあ」

 電子召喚獣は、主に3つの種別に分けられる。

 最も数が多く、汎用性の高い能力が特徴の一般的な動物の姿を持つ通常種

 数としては、パワーなどの出力が特徴の絶滅した動物の姿を持つ古代種。

 最も数が少なく、特異な能力が特徴の幻想的な動物の姿を持つ幻獣種。

 人気があるのは幻獣種だが、希望通りになった例は極めて少ない。

「俺は、パワーが強い古代種がよかったんだけどね」

「何言ってるんだか。男子のあこがれの電子召喚獣って、ユウ兄ちゃんのカグツチだったんだよ」

「え? そうなの?」

「それはちょっとわかりましゅ」

「カグツチって、男の子が好きそうなデザインだからね」

 その中で有名処と言えば、裕樹のカグツチが挙げられる

 マスターが最強に名を連ねている事も勿論、竜という目を引く幻獣種と言う事もあり、人気が高い

「だってよ、カグツチ」

『ガウッ! グルルルッ』

「それ聞いたときは、嬉しかったよ。ね、カグツチ」

『グルルッ、ガウッ』

 セントバーナードくらいの体躯が裕香に寄り添い、顔をこすりつけ始めた。。

「そういえばカグツチって、裕香ちゃん相手だと随分懐いてるというか、甘えた雰囲気というか」

「ああっ、カグツチがレッサータイプから今の姿を象り始めた頃には、裕香がよく抱っこしてたからね」

「ちょっと意外れしゅね」

「そう? 今くらいの大きさになったの去年位で、それまではカグツチも裕香が抱っこできるくらいのサイズだったんだよ」

「裕樹と共に最強の名を冠するカグツチも、裕香ちゃんの前ではペット同然か」


「もう抱っこはしてあげられないけどね」

『ガウガウッ!』

「--その代わり、私が乗れるようになったからいいか」

『グルルッ』

「……私のルクスは、通常種でも古代種でも幻獣種でもどれでも良いけど、ずっと抱っこできてかわいいのになって欲しいなあ」

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