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未知なる地からの来訪者(プロローグ)

深夜労働、結構心身にきついですね。

この3日間、終わったら朝マック買って風呂沸かして昼過ぎまで寝る

そして、執筆とゲーム……というサイクルです。

「あーっ、つっかれた」

 プールでのひと時を過ごし、時分は夕暮れ。

 仕事に出て行ったクリスと別れた光一は1人、自宅である寮の一室の前に立っていた

 電子ロックを解除し、部屋の中へ……

「--ん?」

 入ろうとドアを開けようとしたとき、奇妙な違和感を覚えた。

 そして無人である自身の部屋から、人の気配を感じ取る。

 光一は一応、学園都市保安部や生徒会から重要情報を預かる身であり、セキュリティには常に気を払っているにも拘らず……

「……けど、なんか変だな? 気配が隠せてないというか、隠してないというべきか……まあいい」」

 表情を引き締め、非常事態用の装備。

 通常の倍の情報量で痛覚を刺激する銃弾を、電子ツールの銃に込める。

 そして、D-Phoneの特別警戒通報アプリを起動し、光一は一路自身の部屋の中へ。

「……子供?」

 入った先に居たのは、部屋のど真ん中で倒れている、裕香より少し年上位の少女。

 肩のあたりで切りそろえたショートボブに……そして。

「……裕香、ちゃん?」

 顔を見るなり、光一はある少女の名を自然と口から出していた。

「……うっ……」

「--気が付いた?」

 少女が気が付き、どう見ても不法侵入者のそれではない雰囲気に、光一は警戒通報アプリを解除し、銃も戻す。

 少女が周囲を見回し、首を傾げた。

「……あれ? ここ……どこ?」

「俺の部屋だけど……君、ここで何してたの? どっから入って……」

「あっ、先生! ごめんなさい、ボクもしかして居眠り……あれ?」

「え? 先生?」

「……にしては、なんか若いような」

「……もしかして、特級重要事項に分類される事態とか、じゃないだろうな」

 何かしらの波乱の予感を感じつつ、光一は目の前の少女を座椅子に座らせた。

「……あっ、靴」

「--後で掃除機駆けとくから、脱いで玄関に置いてきて」


 閑話休題。


「--まさかこんな事例の、それも親に当たる人物よりも先に、生き証人になれる日が来るとは思わなかった」

「ボクもまさか、先生がまだ高等部で、ママがボクより小さいころに来るなんて思わなかった」

「……けどそれ以上に、そのママの裕香ちゃんと、顔立ちは似てるのにキャラがかなり違うのに驚いた。えっと、何て呼べばいい?」

「裕理でいいよ。未来の久遠先生も、そう呼んでるから」

 目の前で光一手製のココアとケーキを満喫する少女、朝霧裕理はにこにこと母親に当たる裕香とは違う毛色の笑みを浮かべながら、光一と対面している。 

「しかし、俺将来学園都市の初等部教諭になってんのか」

「違うよ。先生はDIE専攻の教諭だから」

「DIE専攻……って、まさかと思うけど、裕理って今いくつ?」

「初等部6年の、12歳。ちなみにママは、35歳」

「若っ!? ……でもそれより12歳でDIE専攻のゼミって、まさか“特別専門教育プログラム”を受けてるの?」

「うん」

 学園都市には、早期育成を主眼に置いた生徒会以外にも、才能の頭角を現した初等部児童のために、特別専門教育プログラムという制度が設けられている。

「……色々と信じられん要素もあるけど--まあ証拠はあるみたいだから信じざるをえないか」

 そういった光一の前には、裕理が持っていたD-Phone

 そのモデルは光一も見たことがなく、機能的にも現代の水準を大きく上回っているシロモノであることは明らか。

「……まずは裕理のことは信用する。詳しい話はそれ食った後、一条総書記の前でやってもらうか」

「若いころの宇宙おじさんに会えるんだ……楽しみだなあ」

「……違和感あるから、こっちでその呼び方はするなよ。そりゃ裕理のママ、裕香ちゃんが35歳なんだから、俺たちももう結構年くってんだろうけど」

「はーい」

 そういって、光一はD-Phoneを取り出し、宇宙に連絡を取ろうとして……

「--ところで裕理、ちと聞きたいんだけど」

「何?」

「ユウおじさんって、結婚できてるの?

「? してるけど、どうかしたの?」

「いや、聞いちゃいけないことだってわかってはいるよ? だけど、どうしても聞いておきたくてね……さて」


レフェルさんにリクです

これ読んでくれたなら、そちらでも裕理タイムスリップ話、かいていただけませんか?


これ、思い付きで書いたものですが

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