甘えん坊日和(裕香の甘えん坊指南?)
「……あったかーい」
「……うん。あったかいね」
現在裕香とみなもは、ほっこりとしてた。
と言うのもソファーベッドで、裕樹の両サイドからひっついて、毛布を被りながら腕枕。
「もう完全に、3人の時間って甘えん坊全開になってんな」
「いーでしょ別に。仲良しが悪い事になったら、世界は戦争が絶えないんじゃないの?」
「裕香、壮大過ぎだそれは――まあ仲が良いのは悪くないけど、良いのかなこんなで?」
「嫌なんですか?」
「嫌じゃないよ。この状況を仲良し以外で表現するの、不可能だからいいけど……てか、みなもももう完全に甘えん坊に馴染んでんな?」
「――仲良しなら良いじゃないですか」
指摘されて羞恥が沸き上がったのか、みなもはちょっと顔が赤くなった。
「そうだよユウ兄ちゃん、3人仲良しなのが最高なんだよ。ユウ兄ちゃんが好きでも私が好きじゃなかったら、こんな風になれないんだからね!」
「――そうだな。わかったよ」
裕樹は腕枕の腕を2人の肩に回して、引きよせた。
「……存分に甘えな」
「言われなくたって甘えるよ~♪」
と、裕香はノリノリで裕樹に抱きついて、顔をぐりぐりとこすりつけ始めた。
「――そう言われると、ちょっとその……」
「じゃあやめる?」
「……やめたく、ないれしゅ」
「じゃあじゃあ、3人きりの時限定って言うのは? 一緒に甘えれば恥ずかしくないって感じで」
「――なんだよその理屈?」
裕香にそう言われて、みなもも割り切って裕樹にのしかかる様に抱きついた。
「みなも?」
「――裕香ちゃんのマネです」
「えへへ~、ユウ兄ちゃん大好き~♪」
「……ゆーきしゃんらいしゅき~」
「――どもってんぞ?」
「ダメだよみなも姉ちゃん、そんなじゃ――もっとこう、こんな風に」
「――なんで甘えん坊の指南になってる?」
「――こう、かな?」
「みなも、胸元がなんかすごい事になってんだけど?」
「ひゃあっ!!?」




