決別を経ての決意。
今回はヒョウガさんのオリキャラです。
「……その意見は聞きいれる訳にはいかないよ」
「けど、この技術は危険すぎますよ、東城先輩! 俺は危険性を銘打って、凍結するべきだと思います!」
「確かに危険なのは認めるよ――けどね、もう発見されたんだ。なら問題を先延ばしにするより、今如何にして制御するか、安全な物として昇華するかを考えるべきだ」
「そんな事言ったって……!」
「なにかを生みだすっていうのは、そう言う事なんだよ――納得が出来ないなら、もうここには来ない方がいいね」
「――あれから、1年か」
高等部2年、加賀凌駕
かつて東城太助が、電子召喚獣関連での研究の補佐として配属されていた、DIAシステムの研究者の1員だったが、東城太助との決別の折に研究職をやめ、現在はその際に得た知識を使い、ジャンク屋を開いて生活している少年。
ジャンク屋を開いたその日の一週間後、太助は突如行方不明となり……。
「……一体何があったんだよ、あんたに?」
最近になり巷を騒がせている、マスター登録のされていない違法召喚獣による暴動事件。
凌駕にはその事件に、彼の影が見え隠れしている事が気になっていた。
『ミィ~』
「イザナミ……俺、どうしたらよかったんだろうな?」
三毛猫型電子召喚獣、イザナミ。
公私において、大きな助けになっているパートナーが、心配そうに
『ミャ~』
「……そうだな。面倒だけど、仕方ないか」
『ミィ~』
「東城先輩が何を思って、俺を突き離してまであの研究を進めようとしたのか、なぜ今こんな事するのか……確かめないと」
ピンポーン!
「いらっしゃー……なんだ、光一か」
「なんだとは挨拶だな。用意して欲しいもんがあるんだけど、良いか?」
ジャンク屋のお得意様であり、同じ研究職に携わっていた同僚だった久遠光一の来訪。
「なあ、頼みがあるんだけど、良いか?」




