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学園都市体育祭シーズン開催(2)

 学園都市、生徒会議事堂ビル。

 スタジアムと並び、学園都市の象徴と名高い高層ビルは、生徒会役員及び執行部員の職場であり住居である。

 そして――

「良いか! 学園都市の内政を司る生徒会――それを守るが我等が役目!!」

「「「オス!!」」」

「それを果たすべく、日ごろ鍛えに鍛えたこの鋼の肉体!! そして――熱く燃えたぎるこの魂!! ……その成果、学園都市に示すこのイベント!! 生徒会役員達の安全と安心、任せるに値すると示すのだ!!」

「「「オス!!」」」

 生徒会SPも生徒会所属扱いになる為、生活の場は生徒会議事堂ビルになる。

 居住区には運動不足対策の為、トレーニングルームの設置もされているが、前提が異なるSP達の訓練場は地下に設置されている。

「隊長!! この熱血機動隊分隊長の名に掛けて、この赤羽竜太、必ずやお役に立って見せます!!」

「同じく分隊長、名取雄太も同じく!! 必ずや熱血機動隊の名に恥じぬ……」

「バカ野郎があっ!!」


 バキッ!! × 2


「逸ってんじゃねえぞ、テメエら!!」

「たっ、隊長……」

「この体育祭で肩書なんぞ何の意味もないわ!! ――意味があるのは過酷な試練を乗り越えられる強靭さと、精神力だ!! わかったかああっ!!」

「はいいいっ!!」

「しかとこの胸に、刻みこみましたあっ!!」

 学園都市生徒会SP、護送警備部隊――通称熱血機動隊。

一昔前の熱血スポ根展開を日常的に繰り広げている、最大にして最強の体育会系。

「……相変わらずだなあ」

「全くだぜ――ま、あたしはこういう空気好きだぜ。タカも誘われてんだろ?」

「――綾香はともかく、僕にこういう空気は合わないよ」

 王牙に呼ばれて来訪した鷹久に綾香は、その空気に当てられていた。

「では、訓練再開!!」

「「「オス!!」」」

 隊長を務めるのは、学園都市最強の肉体を持つと言われる巨漢、鳴神王牙。

 2m16cm、130kgという超重量級の肉体は、まるで一流の職人の手で造られたブロンズ像か石像かと言わんばかりに、見事に鍛えられた筋肉が誇示されている。

 勿論見かけ倒しではなく――。

「まさかベンチプレス200kg超を、人間が持ちあげる光景を実際に見る日が来るとは、思わなかったよ」

「――まあでも、王牙さんのあの身体ならありえるだろ。でもそれ以上に驚く所が」

「あの巨体で、綾香に匹敵するスピードも持ってるんだよね」

「――あの100キロ超の巨体で、あたし並のスピードは流石に反則だろ。まあだからこそ、学園都市最高の肉体なんて言われてんだけどさ」

 等と話していると、王牙が2人に気付き歩み寄る。

「だが、ワシの自慢はこの鋼の肉体だけではない――この燃えたぎる熱き魂が培った、熱血根性よ!!」

「おおーっ、あたし好きだぜそういうの」

「はっはっは、ワシの持論が理解出来るとは良い女だ! 旦那を含め、興行委員会に置いておくには、あまりにも惜しい!」

「――いえ、僕は興行委員会に所属してる訳じゃ」

「似た様な物だろう。かみさん目当てに通ってる位なのだ――っと、それよりもだ。お前達はこの体育祭、武闘派で参加するつもりなら、ワシの熱血機動隊でやらないか?」


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