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宇佐美とアスカの共演ライブ!

今回は、GAUさんの綾香と鷹久のコンビです。

と言っても、綾香メインになりますが。

 学園都市のイベントは多種多様で、個人のライブから企業のコンテスト、TV局の企画番組と言った、大小様々なイベントが行われている。

 これは生徒自治の一環であり、イベントを通して様々な人や分野との繋がり、協調性とコミュニケーションを、実戦的に学ぶ為の実習として扱われている

 それらのイベントを管理し、不備やトラブルが生じない様に取り仕切っている大本として、学園都市興行委員会が存在する。

「いやー、助かったよアスカ姐さん、宇佐美」

「姐さん言うな。良いよ良いよ、綾香ちゃんの頼みだし面白そうだからね」

「あたしとアスカさんの共演なんて、取りしきれるの綾香さん位ですからね」

 ただし、興行委員会が行うのはイベントの管理だけではなく、委員会が興すイベントもあり、ただ事務的なだけの組織ではなく、興行を実感した上で取り仕切る同じ目線を持つ組織として、運営されている。

 そんな面を気に入って、専ら主催側に就きたがるのが、今イベント主催者としてアスカ・ホークアイと一条宇佐美の両名と話している、夏目綾香と言う少女である。

「しかし……まさか綾香が、アスカや宇佐美とまで知り合いだったなんてな」

「うん、あたしも驚いてる。あたしの場合、お爺ちゃん同士が友人同士の幼馴染だけど」

「ボクはお仕事関連だよ。ボクのデビュー時からのファンだったって――ユウ君は?」

「俺は保安部の訓練での知り合いで、綾香の恋人兼従弟が俺と同業だから。2人して1年時には保安部でエース張れる強さな上に、コンビネーションにおいてじゃ、大抵は圧倒する位だったな」

「――その大抵の例外の1人が、今眼の前に居るけどな」

 余談だが、綾香の恋人兼従弟に当たる吉田鷹久とのコンビネーションは、宇佐美の兄である一条宇宙以外に破られた事がないのが自慢だった。

「で、仕事の方は?」

「あっ、そうだった。で、演出だけど……」

 夏目綾香は、興行委員会では専ら主催者側に回って、イベントを取り仕切っているその傍らで、バックダンサーとして参加したりと結構多才な技能を持っている。

「でだ、ユウさんベースとか弾ける?」

「ベース?」

「いやあ、アスカ姐さんのイベント取り仕切るの、実は初めてでさあ。アスカ姐さんってロック系だから、ダンスは合わなくて。それで今、ドラムの練習してるんだけど」

「あのな、毎度毎度のことだけど、冗談は体重だけに……」

「セレーナ!」


 ガブッ!!


「いってー!!」

 綾香のサーベルタイガー型電子召喚獣、セレーナ。

 3種の種別の中で、身体能力の高さが特徴の古代種の電子召喚獣な上に、セレーナは透明化が能力であるため、裕樹も反応がし切れなかった。

「……それで、バンドとしての形を成す為に俺にベースをやれと?」

「そう。ベースは格安で譲って貰ったの、支給するからさあ。宇佐美を護衛するのだって、近くの方がやりやすいだろ?」

「いきなりだなおい。まあギターなら、アスカに以前教えて貰ったことあるから、遊び程度には弾けるけど」

「じゃあ決定な?」


 ――所変わって。

「――居ないと思ったら、お前もバンドの練習かよ?」

「ええ、まあ……」

 苦笑しながらキーボードに手を添えてるのは、綾香の恋人兼従弟吉田鷹久。

 裕樹もベースを手に、弦に指を添えて軽く演奏し始める。

「……結構上手いですね?」

「いや、お前も……てか、態々俺達が」

「ダメ! あたしが手掛けたイベントはあたしが出るんだ!」

「ああなると綾香頑固ですから」

「……やれやれ。まあ面白そうだから、やれるところまでやるか」

 その様子を見ていた宇佐美とアスカは……

「……大丈夫かな?」

「……まあ2人ともヘタじゃなさそうだし、形にはなると思うよ? それよりボク達も。まずは曲を覚えないと」

「あっ、そうですね。あたしは歌とパフォーマンスがありますから」


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