表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/402

久遠光一の女性事情(笑)

今回はクリスティーナ・ウエストロードです。

レフェルさんからのコラボキャラも含め、バカテス時代以来の、光一の女性事情大豊作みたいな?

そんなシリーズ作ってみようかなと計画中。

「えーっと……」

 偏光メガネをかけ、軽快なブラインドタッチで文書を作成。

屋台経営、保安部協力者等、手広く活動している高等部2年、久遠光一は現在受講している電子ツール学で提出する、研究経過レポートを作成している。

「~♪」

 光一は電子ツール方面では主に、保安部で使用する武器系の電子ツールの研究を行っており、その試作品などを保安部の訓練等で使用し、あるいは依頼を受けて開発している。

 朝霧裕樹が使っている刀もそうだし、自身が使っている銃も然りで、それらの実戦データを纏め、レポートにする。

 データ収集には抜かりがなければ、作っておいたマフィンをつまんで、コーヒーで喉をうるおしつつで、光一はレポート作成を順調勝つご機嫌に進めていた。

「こーいっちゃーん♪」

「わっ!!? ちょっ、クリス!?」

「おねーさん最近忙しくて、とーっても疲れたよん。だから最近あゆみんばっかりだった分、お姉さんとしっぽり遊んで欲しいよん」

「言いたい事は良くわかるし、出来ればしっぽり……の部分は外して欲しい所だが、今レポート作ってるから、これが終わるまで待ってくれ」

 ……事実上、ほぼ同居人と化しているクリスティーナ・ウエストロードが、光一の頭を胸に抱える様にしてしなだれかかって来ていなければ。

「むーっ、つまんないよん。折角こーいっちゃんとあゆみんのお手伝いって張りきってた所に、今日は休みだって言うからねい」

「疲れてるんなら、ベッドも風呂も使って良いからそっちでゆっくりして」

「こーいっちゃんが一緒に入ってくれなきゃやだよん」

「話聞いてた!?」

「じょーだんだよん、お姉さんの愉快なジョークだねい」

「どこまでが冗談やジョークの部類かが――わからんなるからここで脱ぐな!!」

 クリスをバスルームへ追いやって、光一は先ほど見た物を忘れる様にマフィンをほおばり、コーヒーで無理やり流し込む。

「……早めに済ませよう。クリスが風呂からあがったら、集中どころの話じゃなさそうだ」

 光一はD-Phoneを取り出し、イヤホンを取りつけて宇佐美に貰った新曲のデータをロードし、再度レポート作成に勤しみ始める。


 ――それから。

「――そろそろ切り上げるかな」

 キリのいい所に差しかかると、光一はリピート再生にしてあったD-Phoneの再生を止めて、ぐっと背を伸ばして身体を捻り――。

「……すーっ……すーっ……」

 自身のベッドで寝息を立ててるクリスが眼に入った。

 体勢的に、自分を見つめてるような感じになってるため、邪魔をせずずっと見ていたが、疲れで眠ってしまった事が伺える。

「……起こすのも気が引けるし、今日は床で寝るか」


 ――翌朝。

「んにゃっ? ――あれ? もしかしてお姉さん、寝ちゃってたのかねい」

 ベッドに横になって、光一の集中してる姿をじっと見ていた筈が、いつのまにか寝ていた事に気付き、ゆっくりと起き上がる。

「おうっ、おはよ」

「あっ、おはよーこーいっちゃん。もしかして、徹夜だったかねい?」

「いや、俺も終わったと同時に寝ちゃってたみたいでね――朝ごはんにフレンチトースト作ってるから、一緒に食べようよ」

「それはそれは、豪勢だねい。それじゃ、シャワー浴びていただこうかねい」

「ごゆっくり。その跡で、調査はどうだったか聞かせてよ」

「――良いわよ。太助の事、お互い無関係とは言えないから」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ