揺らぐ想い ~初恋~
はじめまして 来玖未来第1号の作品です
小説ではなく詩?みたいなものです
私が初恋の人に告白する前から書きとめていた、私の心の声です
誰もが共感する内容だと思います
「恋なんてもうしない」
なんて何回言っただろう…
あの人のことを思うたび私は何回この言葉を唱えただろう
よく初恋は叶わないって言われてるけど、私は信じたくなかった
私が実証してみせる! なんてたかが…
自分で空回っている事にさえ気がつかなかった
バカバカしくて話にならない
何度その人の前で恥をかいた事か…
10年以上片思いの初恋
ただの友達だった感情はいつしか恋愛感情へと変わっていった
世界が変わった気がした…
憧れ、尊敬、恋愛感情
私はその人事が好きで好きでしょうがなかった
好きだという気持ちはだれにも止められない
まして、自分でさえも…
私は何回も、その人の事を嫌いになろうとか忘れようとか…そんな事ばっか考えてた
でも彼に会うたび、心が揺らぐ
もっともっと彼の事を知りたいと…目が追っちゃってた
その時の心は、会えて嬉しい気持ち80%と、好きだという気持ちを知られたくなく圧し殺す辛い気持ち20%が、会うたび出てくる
そんなのを何年も続けてたら、一喜一憂で疲れてきたときもあった
だから私は、彼に今の私の気持ちを…
私はその初恋の人に告白をした…
自分の中でけじめをつけるために…
私の気持ち…彼の気持ちをわかりたい、知りたかった
返事は即答で「ごめんなさい」
返事は期待してなかった、って言ったら嘘になるけど…
まかさ即答で帰ってくるなんて予想してなかったから、頭ん中真っ白
涙すら出てこなかった
振られた?…振られた!?…振られた?…振られた…
頭ん中その言葉でいっぱいになり、そのうちあとから実感わいてきて…じわっ
なんだ…これ
目から…涙…振られた…
本当に初恋は叶わないみたい…
涙があふれてこぼれ落ちないように目線を上に向けたが、決壊したものはどう頭に呼びかけても言う事を効かない
何やってるんだろう… バカバカしい
時間の無駄だった この10年なにやってたんだろう… こんなことなら早く気づくべきだった
心のどこかで 彼なら今はダメでも、いつかはいい返事がかえってくる何て考えてた
甘かった…
悔しかった…
消えたかった…
振られた今…もうあなたには会えないよね
私はこの告白に賭けていた
振られたときはもう二度と合わないと…
だから「もう恋なんてしない」なんて言ってる自分と、振られてもそれでもその人の事ずっと考えてる自分がいて、自分でもどうしたらいいのかわからなくなってきている
新しい恋を始めたいのに、自分でもわからない何かが邪魔して、周りに目が向かない…
向かないどころか…まだ彼の事が忘れられない
どうすればいいのかも解らず、ただただ時間だけが過ぎてゆき、想いだけが山のように積み重なっていく
その人の特別になりたい…
その人の一番になりたい…
あなたの特別になりたい…
もしも付き合えたら… もしもずっと二人でいられたら…
もしも結婚できたら… もしもその人の子どもができたら…
想像しただけで顔がほころぶ
「もしも…」の数だけ現実に引き戻される
フゥッ……自分の想像に笑えてくる
何バカなこと想像してたんだろう…って
ねぇ、私に告白されてちょっとでもうれしかった?
一回だけでいいから私の名前呼んで…それであきらめるから
彼が私の事何とも思ってないのわかってた
バカじゃないの
絶対 だれにも言わない
絶対 好きになってくれるまで…って思ってたのに
「時間がたてば忘れられる」なんてことも人に言われたような気がする
そうかもしれないと思いたい。でも実際は10年以上毎日のように彼を想い続けてきた想いを簡単に忘れる事ができるのか、答えの出ない毎日を送っていく
告白して落ち着いた頃に、彼に最後のメールを送った
私は告白して最後にメールで私の気持ちを伝えた…
今までの気持ちと、あきらめられないから「もう一度チャンスをください」って
自分の気持ちを全部その一通に乗せて送る
告白するよりドキドキした…
送信するまでに何回も深呼吸をした
送って、1時間過ち… 1日過ち… 1週間過ち…
きっと忙しいんだろうな…の言葉で気持ちを抑え込む
と同時に、もう1週間待っても来なかったらあきらめよう…と自分に言い聞かせた
1か月が過ぎた…そして今日も来ることはない
ある歌手の一つの曲の中にこんな言葉があった
「もう二度と 君を愛さないと・・・」
何回あきらめようと、自分の頭に言い聞かせただろう…
「どこにいても 何をしてる時も 君の事が頭から離れない
教えてくれた 届かぬつらさ 恋の切なさ 愛する喜びも
その笑顔も 受話器ごしの声も…」
どんなに相手を好きでいても、相手が自分の事を好きになってくれなければ意味はない
正直ここの歌詞は泣けてきた
本当に打ち消そうとしても頭から離れない
「心の中で君を思うことが 明日の力に代わってく
もしも向き合えたなら同じ歩幅で 信じ会える道を歩いて行こう
こんなにも君を思うだけで苦しくて愛しさつのる気持ち 会いたくて 君の好きな歌を繰り返し 口ずさんだ帰り道…」
ほんの些細なことでテンションが上がったり、その日一日の糧になったりするから不思議だった
一日だって彼の事を考えなかった日はない
いつも目線の先には彼がいて、目が離せない
私は彼のことをずっとみてきたんだから
雨の日も、風の日も、雪の日も、吹雪の日だって
それだけ彼のことよく知ってるの そんな昨日今日の私じゃないの
ずっとだよ ずっとみてきたんだから
気がつくと彼のこと考えていて
眠る前には彼の顔が浮かぶ
何もかもがはじめてで、特別なんだと思った
だってずっとみてきたんだから…
振られた今でも、そう…
私は彼が好き ちゃんと恋愛感情で彼が大好き
初めて口に出した 心臓がドキドキする
ドキドキして 自分が彼を好きなんだって実感する
言葉にした時とか 好きって自覚した時 少し恥ずかしかった 少し嬉しかった
友達に言うのってこんなにドキドキするんだね
この曲はずっと好きな曲で、告白する前はうるってする感動曲だった
でも告白したあとに聞いたとき、涙が止まらなかった…
自分の心とシンクロしてしまい、初めて私は歌を聴いて泣いた
ちょっとだけ考えが変わった
相手に期待するだけ無駄。理想と現実は違う
相手にドキドキする事はあっても恋に繋げることはないだろう
もし誰かに恋に落ちたらその時は…
その人から一番遠くに離れるだけ。そのうち心も離れる気がする
もう傷つきたくない…
ちょっとの事で舞い上がったり落ち込んだり…
自分で自分を責めて
ある時、彼の気持ちを風の便りで聞いた
「意識していると…」
その言葉を聞いた瞬間、嬉しくもあり少しは彼の中に入れた気がした
でも、今さらもういいよって思う気持ちが強くあった
だって、好きの重さが違う
一人でいるより二人でいたい
疲れたときに癒してくれるあの笑顔…
その笑顔一つで疲れなんてすぐに忘れられる
それが恋の力
でも恋は人をダメにする感情だと思う
自分が自分でなくなり、そんな感情は必要ないし、いらない物だ
だから私はもう恋なんてしない
完
最後まで読んでいただいてありがとうございました
この人とはまだ友達という関係続けているので、この先うまくい行くかもしれないし…友達終わりかもしれません
その時はまた続きを書かせてもらいます