日本とダンジョン
初投稿です。文章力が乏しいですが、読んでくれたらありがたいです。
2035年2月11日───
日本人達の平和な暮らしは幕を閉じた。
突如湧いた怪物に侵略され、蹂躙され、町には見るも無惨な姿の亡骸がいくつも転がった。
残った国民の顔からは光が消え失せ、
地獄のような日々を送るだけの生活が続いた。
そんな中でも国民の数は減り続け、その内全員が消えるだろうと思われていた。
しかし───
ある日、日本の地に降り立った一柱の神によってそんな状況は終わりを告げた。
その神は怪物共に対抗できる力として、日本がこれまで築いてきた文明の一部と引き換えに、日本人に強靭な体、そして魔法の力を与えた。
もともと、アニメやラノベの世界の魔法に憧れていた者が多く、適応力の高い者だって多い国である。力を使いこなすと、怪物への反抗を開始し、今まで成す術もなく蹂躙されていただけの怪物を屠れるようになった。
そんな段階になると、これまで死を待つだけだった人々の顔にも徐々に希望の光が満ちてきた。
そこからは早かった。
神との契約で文明の多くが失われたにも関わらず、持ち前の復興力で、新たな町を作り上げた。
また、各地を旅して与えられた力で怪物を狩る、冒険者のような人々が現れ、旅衆と呼ばれた。
壊滅した警察や自衛隊の代わりに人々を守る組織が生まれ、兵団と呼ばれた。
そんな二つの存在によって、多くの怪物が葬られたものの、無限に湧く怪物を倒しきることは出来ず、また敵の大将を倒せぬまま、均衡状態が続いた。
そんな中、怪物襲来から150年が経った2185年、一人の子供が日本に生を受けた。
ちゃんとした話は次回からです。よろしくお願いします。