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にゅにゅにゅ  作者: 社容尊悟
三 麗しい子

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麗香の告白

「私……実は……」

 心臓が早鐘のように激しく脈打つ。今までにないことだ。上がり症な私が告白するなんて、考えたこともなかったし。好きになるなんて、思ってもみなかったし。私に告白してくれた人も、私と同じ思いをしていたのだろうか。

「その……」

 一夜は口を挟まずに、静観している。早く言わなきゃ。

 恥ずかしすぎて目が回りそうになる。

 でも、顔を上げて、言わなきゃ。下を向いていたら、始まらない。

「一夜のことが……」

 ここまで出かかっているのに、どうしてもこの先を言えない。

 一夜なら私が次に言おうとしていることがわかると思う。でも、言わないと成長したことにはならない。出て……。出て。絞り出せ、心のことを。

 言葉で伝えたいの。私にほんの少しの勇気を。一歩を踏み出す力を。

「……す、好き…………です」

 すっごく小さな声で、告白した。そしたら一夜はプッと笑って、爽やかな笑顔になった。美辞麗句で、私の勇気を褒め称えた。

「麗香……。恥ずかしがり屋で意地っ張りだったのに、よく頑張ったね。ずっと、僕のことを考えてくれていたのかな。嬉しいな。僕は君のそんなところが好きだよ。ネガティブだけどポジティブで、乱暴だけど優しくて、可愛いけど色気があって、素直だけど素直じゃないところがいい。君の勇気に感謝する」

「うう……」

 恥ずかしげもなくつらつらと私の好きなところを並べ立てる。一枚も二枚も上手だ。これが、大人と子供の違いなのだろうか。

 私にもその余裕があればいいのに。そしたら、一夜を辱めることができたかも。

「僕のこと、いつから好きになった?」

「自覚したのは、ついさっき……。多分だけど、最初から好き……だったのかも」

 口を尖らせて、白状した。

「そっか」

 一夜は子供みたいに、ニパッと明るい笑顔を作った。

「僕は今年で二十八になる。麗香は今年十四か。十四歳差だ」

「手を出したら犯罪……」

 真剣な表情に戻って、一夜は顎に手を当てた。

「教え子だったからな。後二年……」

「なにが?」

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