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にゅにゅにゅ  作者: 社容尊悟
三 麗しい子

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ネタばらし

「でもでも、あの時は呪いにかかっていたとはいえ……凄く怖かったんだよ」

「あれは演技で……。俺、本当は好きな子には手を出せないヘタレなんだ」

「筧っちは演技派なんだよね~」

「ああ……。将来、俳優になりたいと思ってる。ごめんな、怖い思いさせて。でも好きなのは本当だから。霊感もあるし……。その、よかったら、また考えてくれると」

 いやいや。ネタばらしされても、好きになれませんから。

「ということは、みんな演技してたの?」

「迫真の演技だったでしょ? みんなで麗香を驚かそうって話してたんだ」

 廸が悪戯っぽく笑う。みんな、根性ひん曲がっている。

「小さくて可愛い麗香ちゃんがアワアワするのを見て、楽しんでたんだよ」

「性格悪いよ!」

 ――麗香は第二種愛玩動物に指定されているわ。

「されてないし!」

 ――僕が指定したに決まっているじゃない。

 さっき、受け身で言ったじゃない。「されている」って。引っかけ問題か!

「私は麗香ちゃんのことはお友達として好きだよ。癒されたい!」

「あ、ありがと……」

 ――ひとまず同性愛は回避できたわ……。

 私もいやだから。ほっとしているのは一夜だけじゃないから。

「カズちゃんはどうして麗香ちゃんのことを? まさか……アレな人?」

 ――アレな人ってなによ。はっきり言いなさい。

「……言えないかな~……。言ったら犯罪臭がしてくるし、やめとこ!」

 静谷さん……じゃない。ここなちゃんは含み笑いして、もったいぶって言うのをやめた。とんでもない策士だ。言うつもりがないのなら、最初からそうしてよ。気になって夜も眠れなくなっちゃうよ。

「ボクは麗香様に惚れているというより、お慕いしている感じだね」

 浅川はヘッと鼻で笑った。浅川は……えっと、やっくんだっけ……。

「ボクは弟子だからね。師匠を愛する心は持っているんだ」

 どんと胸を叩いて、身体を反る。軍人さんみたい。

 犬みたいになったり軍人さんみたいになったりと、忙しい人だ。

 ――ということは、ライバルは大分減ったわね。

「あたしだけかー」

 ――君はもう振られたじゃない。筧だけよ。

「ちょっと。さっきまで恋のライバルって認めてくれてたじゃん!」

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