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にゅにゅにゅ  作者: 社容尊悟
二 麗しい香り

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恋愛なんてわからない

 ――友情というものはね、恋がきっかけで崩れるものなのよ。恋ってそれくらい、人を盲目にさせるの。バカにさせるの。僕も例外じゃないのよ。君が愛しくて、どうしようもない。君を他の男に奪われると思うと、どうしようもなく、心が乱れる。

 一夜は切ない声で、私の頭を優しく撫でた。

 こんなに想われているのに、私は一夜になにも応えていない。それでもずっと想い続けてくれていて、私を助けてくれる。いつでも私の味方になってくれている。

 好きだから? 人を好きになるって、そんなに尊いものなの?

 ――僕は、君が好きで、好きでたまらないよ。

 一夜は何度も私のことを好きと言う。いつだって真剣で、いつだって心がこもっている。何度も言うのに、陳腐だと思わない。今世紀最大の愛の告白なのだと。

 私のことが本当に好きなのだと、そう感じる。

 でも私は……、誰も好きになれないから。恋愛というものが、どういうものなのかわからないから、なにも答えられない。

 いつも振り回してばかりで、迷惑かけてばかり。

 ほんと、バカだよね……。

 ――どうしたの、麗香。

「え? ……あ」

 涙がこぼれていた。まただ。足が早くなってみんなに絶賛された時も、今みたいに涙が溢れ出てきた。

 私って、泣き虫だったんだ……。

 ――なにを考えていたの?

 言えない。一夜のことを考えていたなんて。言ったら、後悔する。

 涙を袖で拭って、なんでもないふりをする。

「心配しないで……。大丈夫だから」

 一夜はなにかを察したような雰囲気を醸し出していた。

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