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にゅにゅにゅ  作者: 社容尊悟
一 一つの夜

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39/80

心が読める?

 ――様子見ね。でも……何故この時に術を使ったのかが、気になるわね。唐突すぎないかしら? 麗香と話すチャンスだとしても……。

 まるで……私が走って欲しくないみたいに。

 ――彼女、結構強いわよ。だから、気を付けなさいね。

「うん……」

「どうしたの、そんな暗い顔して。大丈夫だよ。私は閑ちゃんと仲良くなりたいだけだから。タイミング悪くてごめんね。今、術解くから」

「ありがとう」

 私の心が読めているような発言に、恐れを抱く。

 一夜が呪術師で、静谷さんも呪術師。呪術師は人の心を察する能力でも持っているのだろうか。だとしたら、納得がいくけど……。そもそも、私の能力って何? 呪術師が欲しがるような能力なんでしょう? 霊体が見えるっていう能力なら、別に欲しがるほどのものでもないと思うけど。

 一夜には私のこと、あまり教えてもらっていなかったな。

 静谷さんはさっきと逆の動作をした。現代の呪術師が使う呪術は、真逆の動作をすることで始動・解除させるのか。ようやく呪術について理解が追いついてきた気がする……。

 呪術ってもっと怖いものかと思っていたけど、本で読んだことあるような力なんだ。現代の呪術って変わってるなあ。

 空気が元に戻り、止まっていた時も動き出した。

「静谷、閑! 次、お前たち! さっさと準備しろお!」

 ちょっと怒っている先生が私たちに大声で呼びかける。私と静谷さんは走っていった。

 ――今までの君だったら、走る前から走るのは無駄って言いそうだけど……。

 ややこしい言い方はしないで欲しい。なぞなぞみたいになっている。

 並走する静谷さんが話しかけてくる。

「閑ちゃん、手を」

「なんで手?」

「そしたら見えるようになるかもじゃない?」

 静谷さんはニコッと笑った。

 試しに手を握ってみるか、一夜に視線で訊いてみた。

 ――やめておきなさい。関係ない人間とは言えないけど、面倒なことになるわ。

 ということで、私は断った。すると、静谷さんはしょんぼりして、手を繋ぐのは断念したみたい。そんなに私と手を繋ぎたいのか……。

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