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にゅにゅにゅ  作者: 社容尊悟
一 一つの夜

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19/80

体力がついてきた

 ――そしたら、もっと楽しいこと、いっぱいできるわよ?

「君がしたいだけでしょっ」

 ――ばれちゃった。

 頭にこつんと拳を当ててテヘッと笑ってみせる。女の子らしく笑ったって、無駄だからね!

 私は一夜を睨みつけた。狂犬のように唸りつつ。

 ――すぐに成果は出るわよ。明日の体育、楽しみにしておいてね。

「そうかなあ……。山道一週間走ったからって、そんなすぐに体力つくなんて」

 私は訝しげにぼやく。そしたら一夜はニコッと笑って、否定した。

 ――一週間、みっちり鍛えたのだもの。結果がついてくるはずよ。僕の教え方はうまいのだから。

「はあ……」

 その時はあまり信じていなかったものの、家に帰ってから考えてみると、確かに一夜の言う通り体力はついてきた。多分、筋力も前よりはついてきたのではないだろうか。

 洗面所の鏡の前で力瘤を作ってみる。うん、ちょっぴりボコッとしている。

 そうすると、体重も増えているのでは……。だって、筋肉って脂肪よりも重いんでしょう? いやだなあ、四十キロいったら……。体重計を出してきて、測る。ほっと一安心。

「……よかった。まだ三十キロ台……」

 この年頃の女の子は体重の変動が激しくて、凄くデリケート。もし、私の身長で四十キロをいこうものなら、甘い物を制限しなければならない。山を走るよりも地獄だ。

 ――体力つけるのはいいけど、あんまりムキムキにはならないでね。やる気なくすから。

 ……デリカシーがない。

「女の子が体重測ってる時に来ちゃダメ!」

 何故この人はこうやって……私が来て欲しくない時に限って現れるのだろう。

 私は一夜に制裁を加えた。一夜の額が、しゅーと煙を上げる。

 ――ご褒美くれたっていいじゃない。

「ご褒美? だって、いつもセクハラしてくるし。そんなもんあげないよ」

 ――ところで今、どんな格好しているか、わかっているのかしら?

 デヘーと鼻の下を伸ばして、私をガン見してくる。そんなに見つめて……なにがあるの?

「どんな格好って……」

 白いフリルの下着姿でした。

 ゼロコンマの速さで、悲鳴を上げた。リビングにいるお母さんに聞こえるぐらいの大声。

「どうかしたの、麗香ー?」

「な、なんでもない! ちょっとジー様が……」

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