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【完結】絵の中の人々  作者: 遥々岬
第十章 人成らざる者達
47/63

賢者(ヒイラギ)&小話とあとがき(絵有り)


挿絵(By みてみん)



*賢者-ヒイラギ(西の赤き星)


【小話】

 賢者は元々性別を超越した存在という設定を通して考えていました。初めて賢者という言葉が出てきたのが【第四章 乙女の左頬と森の番人】でした。この時はキャラクターデザインとしては男性よりの姿を考えていました。

 ヒイラギよりももっともっと寡黙で大柄で人らしさが欠けてしまった人物を思い描いていました。しかしどうにもシズリの周りには生きている女性キャラが少ない! と思い、急遽女性らしい設定に変えました。勿論第一章に出て来たホーリィや第二章のリーリアなどの女性達は私の中では尊くて、我が子可愛い、と思うように大切にしている登場人物達です。

 しかしどうでしょう。今の所、誰かとラブロマンスになるような展開でもなさそうで、シズリ自体も一度は家を守る女性として逞しく生きていたのに、語り合える女性が周りにいないは少し寂しいではないか。と思った訳です。

 ヒイラギを登場させたことは今の段階では正解と言えて、私の手を離れるように陽気さを持ち合わせてくれた彼女にはラバルと同様に感謝しています。

 人成らざる者ですから、これもまたラバルと同じように未熟な冷酷さが見え隠れしたりして、人の姿をした人と違う者達の色を濃く表現してくれています。


 どうやって生きようが、どのような姿で生きていようが、決めつけられるものなどはこの世界には存在をしていない。しかし、中立にいると考えるそうした人成らざる者たちも、世界の姿形を決めつけているのかもしれない。それこそがヒイラギが隠しきれない”人らしさ”なのかなと思っています。



 物語は終盤。

 どうか、登場人物たちが語る物事がこの世界の全てだと思わないでください。

 作者の私がストーリーに身を委ねないで欲しいなんて、何を言っているのだと思われるかもしれません。

 しかし、彼ら、彼女らの在りたい姿と、考える姿、そして考え方だって繊細に変わり続けているかもしれないのです。

 そして私はそれを願っています。


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