表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひきこもり勇者の英雄談  作者: 御影友矢
55/61

8回目23


 次々と脱出したり、待機しているスタッフが運び出したりして、残りはゲオルグと第三王子だけとなっていた。


 戦慄お化け屋敷には四つのステージがある。


 第一エリアは虫、ネズミステージ。大量のネズミや虫が突進してくる、幻影が施されている。


 大抵の女子はここで脱落する。


 第二エリアは赤池ステージ。


 掘った穴にドス黒い赤い池と、大量の蛭、人面魚、カエルがいて女性の挑戦者でここをクリアしたものはいない。


 そして、第三エリア死者の国。


 幼女の声、大量のゾンビに、横穴から手だけがでて、上を見れば幼女が現れる。


 まさにザ・ホラーだ。


 俺なら失神KOする。


 このエリアの目玉は死者との会合。


 死んだものの中で、自分が一番会いたいものと会うことができる。全て幻術だが、水魔法で薄い霧を使い、ほんとの死者の国のように演出している。


 第三エリアのエスケープから二人出てきた。


 ゲオルグと第三王子だ。


 第三王子は気絶しており、ゲオルグにおんぶされている。


 ゲオルグの顔はスッキリした感じで、第三王子をメイドに預け、行商人と二言三言話し、警備についた。


 俺はとりあえずほっとした。これで京夜や冒険者達に半殺しにあうことはないだろうと。


 これで俺の評価が鰻登りになれば言うことなしだが、好感度が1上がったぐらいで終わりだろう。


 これが恋愛シュミレーションならば好感度が八十あれば愛情に変わるが、軒並み20~30ぐらいで知り合いレベル。1上がっても焼け石に水状態。


 いやいや積み重ねが大事だと思い直す。


 これが~俺の~物語ならば~爆上がりイベントがあるはずなのであ~る。


 無いなとレイコンマ何秒で否定する。


 気を取り直して、ダズニーランド第四エリアは商店街、通称飲食おみあげ通りだ。


 ここでしか買えないもの。行商人に渡しているオーガニック化粧品はもちろんの事、肌に優しいオールインワン化粧品、肌がプルプルになる化粧水に肌荒れしない香水にUVカット、他にもフランクミュミュラー張りの時計にルイビントンやシャルネル張りのバック、おもちゃやぬいぐるみ、程良い甘さのお菓子や入浴剤なんかもおいてある。


 レストランはピンキリでファストフード店、大衆居酒屋から一流レストランまで様々だ。


 婦人の方々は目の色を変えて化粧品を物色していて、旦那の方はげっそりとしていた。


 第三王子は未だ気絶中で一足先に馬車で寝かされ、第四王女はぬいぐるみを前にお悩み中だ。


 俺の着ているぬいぐるみを買ってほしいが、視線の先と逆の隅の隅の方に配置されているため買う様子はない。


 というか、もうちょっといい配置にしてくれないですかね、と抗議したが、誰が買うかといわれ納得してしまった。


 商品化されただけでありがたいと思おう。


 やはりというかなんというか、化粧品は第一王妃が一番先に買い、続いて第三王妃が買っていた。


 ここでも序列は関係あるらしい。


 貴族って怖いな。俺にはとてもじゃないが無理だ。


 子供達も第四王女が買わないと買えないらしい。


 やがて、一番巨大なぬいぐるみを買っていった。


 止めないと二時間でも三時間でも買い物しそうなので、きりがいい所で、宿屋に案内した。


 ここで俺の役目は終わりだ。


 第三王子というトラブルメイカーもいて、一歩間違えればゲームオーバーだったが、何とか乗り切った。


「ぬいぐるみしゃんありがとう」


 第四王女が馬車の中から笑顔で手を振ってくれた。


 俺も手を振る。


 いつかどこかの世界でもう一度巡り会う。そんな気がした。



















 余談だが、翌日それはもうげっそりと精神的に疲れた様子で京夜は帰ってきた。


「あのクソガキ、100回殺す」


 ぼそっとつぶやき、丸一日寝ていた。


 何があったかは怖くて聞けなかった







ここまで読んでいただきありがとうございます。

次回はいよいよ第一章ラストエピソードに突入です。




ここからはギャグです。

(ウルトラソ〇ル第二弾)


ウルトラ ウルトラ ウルトラソックス!!!!


どんなソックスやねん。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ