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ひきこもり勇者の英雄談  作者: 御影友矢
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8回目08

 夢を見ていた。


 もし次来る人は太っている人が好きで、顔は浜○さんか○垣さんみたいに清純派美女で性格も凄くいい、そんな人物を。


 無理だとは分かっている。高望みしすぎだこの豚野郎だとか、宝くじの一等を引き当てるより低いだとか。


 思うぐらいいじゃんか、昼飯に出かけるとき、俺の手は震え手足が揃っていた。


 コルナには笑われたが、仕方ない。


 いつも以上に若い子からは避けられた。目が血走っていたかもしれない。


 どんなに飢えてんねんと思われるが仕方ない。今の俺は狼モードだ。


 食べちゃうぞって、思っててサブイボができる。



 そして見つけた。運命の人を。


 明らかに異世界だと分かる服装。キャミソールに薄手のカーディガンを羽織り、チェック柄のスカートを着ていた。


 後ろ姿だが、ジャストミィィィィーーーートだ。


 そして、女は振り返った。


 童顔で可愛いい系だった。これはこれでいい。大きな猫目型の瞳に、少し尖った八重歯。顔のパーツは全体的に小さい。


「豚と油の化身、キャッチフレーズは『俺はハーレム作ってやるぞ、ブフォーー』のブッコロリー先輩じゃないですかぁ~~。お久しぶりぶりブリーフ」


 神は死んだ。


 確かに奇跡的確率だけどこれじゃない。


 誤解のないよう言っておくが、その言葉は言ったことは・・・・・・多分ない。


 それはそうと彼女は知り合いだ。彼女の名は平木野子。高校の後輩。


 野子との出会いは高校二年の春。俺は先輩に無理矢理入部させられた『中二病研究会』というよく分からない同好会の部室にいた。


 部室の中は雑多で足の踏み場もない。歴代の部員が書いたオリジナル魔法と『中二病設定集』が百冊以上散らばっており、本棚もあるがラノベとDVDで、びっしりとうまっており、テレビ周辺にはゲーム機が散乱していた。


 俺の原点ともいえる場所だ。


 部員は俺一人のようなものだ。卒業して先輩三人が抜け、三年生は一人いるが、神出鬼没だ。今年入部者が三人入らなければ、我が栄光の『中二病研究会』は潰される。創立四年目だけど。


 俺じゃあ勧誘しても入部希望者は現れないだろう。


 九割九部諦めた状態で、部室を片づけていたとき、いきなりドアが開いた。


「お~、ここが噂の神葬隊員。魔王オークキングがいる、魔王城デスヨぉ~~~。悪の巣窟のにほいがしますねぇ~~」


 いきなり現れた女の子はくるくる回って、口に手を当てデスヨポーズをする。


「えっえっ、此処になんかようだが」


 戸惑いながらも、なんとか理由を聞こうとする。


「なんだなんだと言われれば、答えてあげるが世の情け。高校一年平木野子けんざん!!」


 いよぉぉと歌舞伎のポーズをする野子。


 それが、俺と野子の出会いだった。


 それから野子が二人の同級生を引っ張ってきて、同好会史上、いや学校の歴史に残る最凶の布陣が誕生したのだがそれはまた別の話だ。


「のこのこ、久しぶりなんだな」


 学生時代の野子のあだ名だ。マ○オに出てくるキャラだが、別に似ているというわけではない。


 野子だからのこのこという理論だ。


 学校を卒業して以来野子とは会っていない。


 あのメンバーには落ちぶれた俺の姿は見せたくなく、友人の家を転々としていたときにも、どうしようもなくなったときも会っていない。


「もうもうもぉ~、水水臭いじゃないっすかぁ~、こんな楽しいことに巻き込まれてるなら、教えてくださいよぉ~」


 うりうりと野子は俺の腹にエルボーをしてくる。


 どうやって教えるんだと言いたいが、野子が昔とちっとも変わってない事に、少しほっとする。アラサーがなにやってんだかと思わないでもないが。


「わかってると思うだが、ここは異世界だべ」


「あの、あの!!、あのねのねの~~~、三代中二病の一つ『異世界転移』ですかぁ~。野子はノコノコは、とうとうやりましたぁぁ~~」


 ジャンプしながら野子はバンザイポーズをしている。


 とりあえず、周りの人が集まってきたので。


「失礼しましただぁー」


 野子を持ち上げ退散することにした。



ここまで読んでいただきありがとうございます。






ここからはギャグです。


ラーメン屋での一言


すいません注文お願いします。


はいなんでしょうか。


ラーメンとステーキとマルゲリータください。


どこのファミレスやねん


そうつっこみそうだったが聞き耳を立てる。


あるよ。


あるんかいな、どこのH〇ROやねん。


俺も注文するか


「すいませーん餃子とチャーハンください」


「ないよ」


ないんかい。


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