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ひきこもり勇者の英雄談  作者: 御影友矢
34/61

8回目03

 

「なっ、なにかお困りなんだな」


 言えた、あずさに初めて躊躇せずに自分から声をかけられた。苦節8回、どんなけぇ~かもしれないが、あずさから見て俺は初対面の太った男。なかなか踏み出せなかった。


「えっと、はい。ここは何処なのでしょうか」


 滅茶苦茶警戒されてる。


「あっ怪しいものじゃないんだな。おっおらも一年前ここに来たんだべよ。いっ良いところ知ってるからついてくるだべ」


 言ってから気づく。


 これってまんま○ャッチじゃねーか。何言ってんだ俺。


 ほらみろあずさの顔が氷点下まで低下している。


「あれ~、こんなとこで何してるのブータン」


 神がきた。


 神様仏様サヤ様だ。


「サ~ヤ~、良いとこに来ただ」


 俺はサヤに事情を話して泣きつく。


 文字通り○び太が○ラエモンに泣きつくが如く、


 大の大人が恥ずかしいとか、○女に泣きつくのはご褒美だとか、色々意見はあると思う。


 だ~がしかし。切羽詰まった俺には関係ねぇ。


「も~仕方ないなーブータンは。サーヤがいないと何にもできないんだから~。そのかわり報酬は七割貰うからね~」


 子供の様によしよしされる。


 癒される。報酬なんてどうでも良くなってきた。


 汚物を見るような視線を感じるが、それはもう今更だ。


 サヤが話して、あずさの誤解が解けて、ようやくり英雄ギルドに向かう事ができた。


 あずさからサーヤ経由で半径三メートル以内接近禁止令がでたが。


 それからは前と同じだ。コルネが説明してあずさが質問する。ステータスは見えなかったが、おそらく同じだと思う。


 何とか、離れで住むことの許可を貰った。


 最初はあずさが大反対していたが、サヤが上手いこと宥め、俺が『宿屋は嫌だぁ~。どうかおらを助けてほしいんだな』と恥も外聞もなく泣きつき、実際に宿屋をみたり、俺が作ったということもあり、最終的にはあずさも頷いた。



 離れの家で一息つく。サヤ達はあずさの歓迎会だとかで食堂にいる。


 これでようやく第一段階突破だ。


 どうにかこうにか上手く言った。サヤに報酬の九割もってかれたが問題ない。


 後は、史香を待つだけだ。


 ブラッディベアーも居ないことだし問題ないはずだ。


 それからは未知の領域だ。


 なんせ一回目史香が来てからひきこもっていたから、それ以降は何の情報もない。


 三年目に誰がくるのか、何かイベントはあるのか等々。


 段々眠くなってきた。


 目を見開くことなく。俺は夢の世界へと消えていった。






 うん?


 誰もいないはずの自室に、誰かにおこされ、目を開ける。


 今現在の状況。


 クール系美女が馬乗りになっている。


 やってもらいシチュエーションベスト5に入る。


「隠していることを話せ。さもなくば拷問する」


 手足が拘束され、ダガーを首元に押し当てられていなければ。


 夢だよな。さっきの流れからこれ絶対夢だ。


 頭の中で頬を抓っても、針千本飲ましても覚めない。


 残念これは現実世界だ。


 あれから、二週間ほど経過して史香がこの村にやってきた。


 当初の予定よりも大分早い。やはりトリガーはブラッディーベアーだと推測する。


 それは当たっていて、倒した後、合同パーティーは解散し、滞在していたソロ女冒険者と共にきていた

一緒にきたのはターナ。二回目の時に俺と会っていたソロ冒険者だ。


 懐かしい・・・・・・じゃなくて次だ。


 史香とあずさは両方とも涙を流して抱きしめあい、感動の再会を果たした。


 俺も思わずもらい泣きしてほっこりした。


 ここまで来るのに八回もかかったが、やって良かったと。


 それから五人で歓迎会を開いた。もちろんあずさと史香とサヤとコルナとターナの五人だ。


 俺は呼ばれもしたかったさ、ふっ。


 そして、深夜こうした事態になった。


「おっおらがなんかしただか」


 全く見に覚えがない。


 あずさには快適な環境を提供し、今回は成功したのでこうなる理由も思い浮かばない。


 今思い浮かぶのは、二回目も侵入されてやられたんだろうなと。直接攻撃はペナルティになるが関節攻撃は対象外だ。きっと木炭でも燃やしたのだろう。


 問答無用でやられないだけましだった。


「最初からおかしかった。ターナと私と会った時の反応。私やターナは貴男と会った事はない。なのに貴男は私達を知っているようだった。だから歓迎会でいろいろ聞いたけど、貴男の行動はおかしい。ここ一年、聞いた話では最短でかつ最速、真里のようなタイプには見えない。まるで未来を知っているよう」


 すっ鋭すぎる。真里って確か、あずさや史香の友達だったような。


「ほらやっぱり、『真里』の事も知っていた。誰も言ってないのに『どうして』知っている」


 しまったぁ~~。後悔しても遅い。単純な俺は、史香の誘導尋問に引っかかってしまった。


 もう、下手な言い訳は使えない。


 早く喋れと、ダガーをぽんぽんと当てている。


「いっぺん死んでみる」


『もう七回も死んでるよ』と突っ込みたかったが、本当に殺されそうなのでやめた。




 アニメだと言われたい言葉だったが、リアルだと怖すぎだ。







ここまで読んでいただきありがとうございます。





ここからはギャグです。



(ラブレ〇リューション風)

ししし執筆だ    しししし執筆だ


ししし締め切りだ  しししし締め切り


しんどしんどしんどいのよ 人気人気人気人気でない


評価評価評価     おまちしていま~~~す

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