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ひきこもり勇者の英雄談  作者: 御影友矢
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5回目01~サヤ視点~


 ブータンが、盗賊に襲われ亡くなった。


 目の前が真っ暗になる。


 絶対に大丈夫のはずだった。コルナお姉ちゃんとブータンと私、三人が一生懸命考えてでた作戦だった。


 なのに何故。


 呆然としたまま、一ヶ月が経過した。これでは駄目だと気分を入れ替え直す。


 ブータンの葬式も終わり、盗賊も捕まった。コルナお姉ちゃんはブータンに盗賊を斡旋した罪で死罪。  


 普通の人物ならこんなに重い罰にはならないけど、異世界人は貴重らしく、特に受付が異世界人の殺しに関わっていると判断された場合は死刑は免れないらしい。


 私は聞かなければならなかった。どうしてコルネお姉ちゃんがこんなことをしたのかを。


 執行前のコルネお姉ちゃんに会いに行った。


 コルネお姉ちゃんは牢屋に入っていて目が窪みやつれていた。


 私の顔を見ても、無表情で、胸が締め付けられる。


 そこに、私が知っているコルナお姉ちゃんの姿は無かった。


「コルナお姉ちゃん、どうして、ブータンの事裏切ったのぉ~!」


 何とか目的の言葉は言えた。それを言わないと、前には進めない。そう思ったから。


 コルナお姉ちゃんはぴくりと反応し、じっと私の顔を見た後、柵に顔を近づける。


 周りには監視の為人がいる。


 内緒話だと思って、監視員が制止する前に、思い切って耳を近づける。


 私の中で、まだコルネお姉ちゃんのことを信頼していたし、ブータンが亡くなった原因をどうしても知りたかった。


 カブリッ!


 そんな音と同時に、監視員に引き離され、遅れて気付く。すさまじい激痛と共に。


 私の耳が食われた。


「あはははははははははぁぁぁぁぁ」


 コルネお姉ちゃんは狂ったように笑い出す。


 それはもう一匹の獣で、あまりの痛みで薄れゆく意識の中、私がコルネお姉ちゃんを見た最後だった。


 それから私はあずささんと、ブータンの言ったとおり、1ヶ月後にきた史香さんとともに、ブータンの一周忌をした後旅に出た。


 んっ?耳は大丈夫かって。優しいねブータンは。


 その頃には、耳もなんだか偉い人が来て治してくれたの。


 三人パーティーで、目的は永久さんと真理さんを探す事と、ブータンの言った、十年後何が起こったか知るため。


 ごめんね、話しちゃって、ブータンとサーヤとコルネお姉ちゃんだけの秘密だったのに。


 あのときの私は必死で心細くて、仲間が必要だった。


 こう言うことになるのは知ってたんだよね?


 ドモリながらもブータンは笑って許してくれた。


 私の胸が苦しくなる。


 これから言うことはブータンにとって非常に苦いものだ。しかし頼れるのはブータンしかいなかった。


 それから、王都で永久さんを、魔法の国ガーデンで真理さんと合流して五人パーティーになりこの世界『オラク』にある八つの国を回り、ブータンが死んでから九年という月日はあっという間にすぎたの。


 色々と言いたかった。初めての冒険、ドラゴンの討伐、S級になったこと、そして恋話。できることなら一晩中語り合って、ブータンに私の事やみんなのこと知ってもらいたかった。


 しかし時間がない。


 私は本題を話した。


 ブータンが言ったとおり最終決戦はあったの。ブータンが言った『二階堂』さんは居なかったけど、大抵の戦える異世界人、色んな国の人が集まったの。しかし結果は失敗に終わり、みんな死んでいった。


 そして相手は。


 残念ながら時間だった。


「・・・・・・事を聞いて」


 私は記憶にある動きで、隠していたナイフで一閃する。


 ボトリと首が落ちる。


 ごめんブータン。あずささん、史香さん、永久さん、真理さん、私やったよ。


 託された思い。真理さんが言っていた理論はブータンの反応を見ていたら正解だった。


 できればラスボスを教えたかったが、重要なキーワードを言えたから良かった。


 この『世界』は既に詰んでいた。


 良かった間に合って。


 数秒後悪意が顔を出す。


 できることならあっちの世界の私にも優しくしてほしいな。


ここまで読んでいただきありがとうございます。



ここからはギャグです。


(ミルク〇ーイ風)


おかんがなんかなんか忘れた名前あるらしくて。


なんやそれ、なんて言ってた。


小説で押すとポイントが増えるらしくて


それは評価やないかい、ポイントが増えるのは評価かブクマしかあらへんがな


なんか知らんけどな、☆のマークを押して最初にひがつく名前とか言ってたわ


評価で決まりよそんなの、ポイントが増えて、☆のマーク押して、ひがつくものなんて評価しかあらへんがな、評価で決まり決まり


おかんが言ってたんだけどな、評価じゃないって。


じゃあ評価じゃないやん。


おじんが言ってたんやけどな、それはご飯じゃないかって


絶対違うわ。

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