表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひきこもり勇者の英雄談  作者: 御影友矢
24/61

3回目06~あずさ視点02~


 この世界に来てからある夢を見るようになった。


 それは私が死ぬ夢だ。


 夢で見る私はやつれ、足取りもどこかぎこちない。


 場所はおそらくサマンサの森だ。浅瀬は何度も行ったことがあるので分かる。


 そこで大きなモンスターに襲われ死んでしまう。なにもできないまま、恐怖と絶望にまみれた顔で。


 今なら分かる。これはおそらく分岐された私なのだと。


 この世界に来てから三週間が経過した。泊まる予定だった宿屋を見せてもらったが、絶句しかない。


 まずはトイレの臭い。鼻がひん曲がりそうだった。ボットンなので他人が出したあれも見えて吐きそうになった。


 次に部屋の衛生面。シーツや布団は新鮮だが、じめじめしていて、全体にウジが沸いており、変な虫も行き交っている。サブイボがでそうだった。


 そして風呂は井戸で水浴びするしかない。誰が見てるか分からないし最悪だ。


 改めてサヤちゃんの家に泊まれたことに感謝している。


 トイレにはハーブのいい匂いたちこめ、足いっぱいに広げられる木の風呂。


 清潔な部屋で虫一ついない。


 アメニティグッズや化粧品も用意してあった。日本製に比べたら落ちるけど、そんなこと言ったらばちがあたる。それほど至れり尽くせりだった。


 同居人のサヤちゃんも可愛い。少しおませさんでお金をちょうだいされるけど、その表情が何ともまたいい。妹に欲しいぐらいだ。


 そしてブータンさんを信頼している。


 サヤちゃんが誇らしげに語ってくれた。いかにしてこの家を作ってくれたのかを。


 ブータンさんは良い人だった。この生活を知ったら、自分は宿屋で暮らして誰かに譲るなんて口が裂けても言えない。同じ状況になって、友達に譲るのも無理だ。最も友達は女子だけだから共有すると思うけど。


 ブータンさんには本当に感謝している。サヤちゃんに言伝を頼んでいる。


 面と向かって言うのには、ハードルが高いけど、最初にあった嫌悪感は全くなく、むしろ尊敬していた。


 レベルの方も順調に上がっている。


 今のステータスはこんな感じだ。


 名前:柊 あずさ


 職業:アーチャー見習い


 称号:幸運者


 レベル:3


 ステータス


 筋力:4


 敏捷:6


 体力:4


 知力:2


 魅力:60


 生存人数(28/34)


 貢献度:15(14位)



 小学校から弓道を習っていて、中学三年生の時、全国大会で三位に入った。


 モンスターを倒すときは弓を使っている。


 最初はかってか違ったので苦戦したが、今ではちゃんと狙った所に命中する様になった。


 本音を言えばもっと良い弓が欲しかったが仕方がない。


 レベルやステータスは100が最高らしく、表示されないだけで、その上もあるらしい。


 ステータスの数値は、地球に居たときからのプラス補正で、最初のステータスは同じだが、能力の差に開きがあるらしい。




 スキルも覚えた。モンスターを倒し時や、レベルアップした時に頭に流れ込んできた。


 スキルはステータスと同じように、念じれば表示される。


 覚えたスキルは三つ。


 アローショット


 ダブルショット


 ブレイクショット



 スキルステータスはこんな感じに表示される。



 アローショット

 ○通常の弓より強度がます技で最も一般的な弓スキルの一つ



 ダブルショット

 ○弓矢が二つに分裂する技。分裂系の初歩的なスキル



 ブレイクショット

 ○弓矢が当たったところが爆発する技。威力は初級魔法クラスのスキル



 固有スキル

 ????




 固有スキルはレベル五になったときに解除されるらしく、ふつうのスキルとは段違いの性能らしい。サマンサの森を抜けるのにレベル五以上必要なのはそのためだ。熟練度や他色々あるが、それはまた今度。



 そして生存人数。日々減っていく事に心を痛めている。史ちゃん、永久ちゃん、真理ちゃんは生きているのか不安だ。探したい、探したいよ。でもレベル五になるか、依頼している女子冒険者がくるまで我慢している。


 近況としては以上だ。


 書き終わった日記を閉じ、出かける準備をする。


 今日も一日頑張ろう。


 私は気合いを入れ、部屋を後にした。

ここまで読んでいただきありがとうございます。



ここからはギャグです。




タラリーン、腹からハンバーグ、目からクリーム、鼻からチーズ、耳からトマト。


チーズインハンバーグの完成です。


誰も食わねーよ。


絶対、評価や感想くれよな(〇空風)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ