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ひきこもり勇者の英雄談  作者: 御影友矢
20/61

3回目02


 三回目の死に戻りの後、早一ヶ月が経過した。


 サヤは生きている。その事に俺はひとまずほっとした。心なしかサヤの青白い顔が赤みを増し、健康そうになっていく。これなら一回目と同じく、見るからに健康な体になりそうだ。


 最も相変わらず俺のお金を小悪魔の如くむしり取ってくるが、まぁそれはいいだろう。良くはないが、ないよりのありだ・


 ここで本題だが、二回目と同じ英雄ギルドに雇ってもらい、まとまった時間もとれたので、これからのことを考えることにした。


 まずバットエンドは三つ。



 一つ目は、十年後、最終決戦に負け、死因は心臓が止まった事による死亡だが、おそらくタイムリミットだと考える。


 二階堂達地球人は誰と戦って負けたのか分からない。三回目でそれを知ることが目標の一つだ。三回目でクリアすることを考えないかって、無理だ無理、チート主人公ならまだしも、激弱モブな俺など、ワンパンでやられる。



 二つ目はサヤの死亡。これは俺の奥底、魂まで刻み込まれた後悔の一つだ。欲に目が眩み、死なせてしまった。謝っても謝りきれないし、悔やんでも悔やみきれない。その回のサヤは死んでいるのだから。世界の情勢に何ら関係のないこの世界にはありふれた事かもしれないが、俺にとっては、年の離れた遊び友達であり、何でも話せ、人見知りな俺が、気軽に話せる相手だ。サラが生きてないと例え何十回か死に戻りして最終決戦の攻略法を分かっても、スルーする。これは絶対の条件だ。



 三つ目。これが直近で、当面の間一番考えなければならない問題。あずさの死と俺の原因不明の死だ。

条件はあずさを何とか留まらせ、誰かがユニークモンスターを倒し、史香か女性冒険者をここまでこさせることだ。


 うん、かなーり難しい。序盤のイベントとしてはだんちだ。


 一回目の時は、あずさを見殺しにし、激高した史香の自爆で回避した。


 できればこの手は使いたくない。あずさの日記を見てしまったし、同じ日本人としてできれば助けたい。


 しかし、男性恐怖症の相手の警戒心を解けるほど話術もなければ、これといった案も思い浮かばない。とりあえず一年あるので何か考えよう。棚上げかもしれないが、お上の人が何か考えてくれるだろう、うんうん。


 次にステータスだ。


 一回目の時は何もステータスをあげなかったので二回目では分からなかったが、三回目は変化があった。


 それがこれだ。


 名前;ブータン


 種族:オーク人間


 レベル:1


 職業:英雄ギルド事務員


 称号:三回目の屑


 ステータス

 筋力:2


 敏捷:1


 体力:2


 知力:2


 魅力:-100


 貢献度:-50(17/20)


 生存人数18/20


 スキル:生活魔法、初級土魔法、初級建築、初級料理人


 おわかりいただけただろうか。職業と称号が違うって、そこじゃないんだよそこじゃ。

 

 なんと、なんと、南斗○斗七星。


 ひでっぶぅ~~。ってそうじゃなくて、○ート様に似てるってよく言われるけど。


 繰り越しだったんだよ。強くてニューゲームだ。その証拠に二回目に死んだときと同じステータスだ。魅力や貢献度は違うがスキルやステータスは同じだ。最も魅力が-1億の時はスキルが表示されなく、魅力と貢献度がプラスになればもっと詳細に分かるらしい。




 レベルは上がったことがないから、そこの所は要検証だ。いつかな。


 これで俺つぇぇぇぇも実行できる。


 こういうのを待ってたんだよ、こういうのを。


 これでレムハーできれば最高だが。


 最後はしょんぼりしながら、サヤの家に帰っていく。


 一回目の時、口を酸っぱくして断られた。今回は最初の金貨とワンワン泣いたこともあって、サヤの警戒心を解いたようで、二日目の時、英雄ギルドの受付になったことと、サヤの力になりたいとつたない言葉なりに力説したら、頷いてくれ、今では二人で暮らしている。


 いろんな部分を補強したり、掃除したりして、何とか住める環境になった。


 仕事が終わり、誰かが家で待っている。


「お帰りブータン」


 いつものお出迎え。サヤがにぱっと笑顔を向けてくる。


 それだけでなんだかいけそうな気がする。


「たっただいま」




ここまで読んでいただきありがとうございます。



ここからはギャグです。


本日はあいうえお作文です


ひまな人どうか

よろしくお願い

うちに評価を

かんたんマンです。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 読みやすい文章と分かりやすいストーリー 搾取されるがままじゃなく、一緒に暮らすようになったこと [一言] 毎日更新お疲れ様です。 続き楽しみにしています。
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