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ラスボスの正体をうっかり知ってしまったけど問題ないわね。そうだ利用しよう。婚約破棄をけしかけた悪役令嬢へ復讐するために  作者: リィズ・ブランディシュカ


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01 ラスボスの正体



 大好きだった乙女ゲームの世界に転生した私、エピア。

 私が転生したのはそのゲームのヒロインだった。

 身分は貴族令嬢。で、攻略対象の婚約者もいる立場。


 ザ・セレブ。


 だからここから、悪役令嬢と戦ったり、攻略対象とラブロマンスが始まっていくと胸を高鳴らせていたのだけど。


 原作開始、半年前。

 なぜか私は、ラスボス(魔族の魔王)に捕まっていた。


 私は檻の外で、こちらをじっと見つめているその人に声をかける。


「あの、出していただけないでしょうか?」

「断る」

「ですよね」


 事の発端は、このラスボスの秘密を知ってしまった事。


 うっかり町を歩いていてラスボス魔王とエンカウントしてしまった、まではいい。(それは偶然の産物であって、私の落ち度ではないからだ)


 正直かなりびっくりしたけど、偶然の出会いなんてよくあるものだし。ヒロインは私なのだから、出会いの運に補正がかかっていてもおかしくないし。


 けど、問題だったのはその後の行動だ。


 妙な好奇心につられて、そのラスボスの後をつけてしまったのがいけない。


 人気のない路地に入っていったラスボスは、疲れたため息を吐いてそして一瞬後。


 小さな猫に変化した。


 いや、変化ではない。


 あれが、ラスボスの本来の姿なのだ。


 本来の姿を見てしまった私は、ラスボスに気づかれて捕まってしまったというわけだ。



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