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クリスマスに欲しかったのは妹

作者: 川里隼生

 五歳のクリスマスを前に、両親から『今年はサンタさんに何をお願いするの?』と尋ねられ『妹がほしい』と答えた。理由は遊び相手がほしかったから。その頃、私には友達がハナちゃんという女の子しかいなかった。後になってハナちゃんはイマジナリーフレンドだったことがわかったけど、これは別の話。


 クリスマス当日、両親から『今日は早く寝なさい』と言われて、いつもより少し早めに布団に入った。いつもは両親のどちらかが一緒に寝てくれていたのに、どうしてクリスマスの今日は一人なんだろう、と少し寂しかった。両親がいる隣の部屋は遅くまで電気が消えなかった。


 翌朝。柔らかい肌の感触と、両親より高い体温を感じて目覚めた。枕元、というか私の隣には、三歳の女の子がすやすやと寝息を立てていた。その子は私の妹として育てられ、今は姉妹揃って大学に通い、お互いに彼氏もできている。いつしか、サンタさんが私の枕元に直接プレゼントを置きに来ることはなくなっていた。


 私の妹は何者?

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― 新着の感想 ―
[良い点] これは考えオチ……ではないのですよね? イマジナリーフレンドとか遅くまで起きてる両親とかパズルのピースっぽいものがあるのに、それらが噛み合ってくれないのが不気味でよかったです。 [一言] …
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