3匹目
そこまで1話ごとは長くならないのでお手軽に見ていただけると思います。
魔物合成という少し興味のある…いや、か、な、り、興味のある加護を手に入れたようだ…
名前から察するに魔物同士を混ぜられるのだろう。
「スネ太&スネ子と亀吉〜、ちょっときて!」
ズルズルとやって来るスネ太&スネ子。
のしのしとやって来る亀吉。
(やってみるか…スキルを使うには唱えるか念じるってガイドブックには書いてあったな…)
「魔物合成‼︎スネ太&スネ子、亀吉!」
………唱えてみた
“魔物のレベルがMaxに達していません。”
ステータスウィンドウのように目の前に表示された。
スネ太&スネ子と亀吉は首を傾げている。
「何をしたいんですか主…」
⁉︎
亀吉が喋った。
(亀吉が喋った…⁈…そうか、魔物言語の効果か!)
「魔物合成とは、我々を合体させるのですか?コータさん。」
スネ太&スネ子が舌をピロピロさせながら言った。
「ごめん、試してみたくて!」
「謝ることはないでしょうて。」
亀吉が優しくフォローしてくれた。魔物になっても良いやつだ。
「レベルがどうやら足りないみたいなんだ。君達のステータスを見せてくれないか⁇」
「ステータス?何ですかそれは?」
スネ太&スネ子が尋ねる。
「君達の強さを示す数値だよ。ステータスオープン!」
スネ太&スネ子 Level1 必要経験値 20
HP120 MP53 AT62 DF53 SP20
亀吉 Level1 必要経験値 25
HP200 MP60 AT42 DF81 SP9
二頭ともレベルは1のようだ。
…
しかしどの数値も自分とは比べ物にならないくらい高い‼︎
(こういう異世界転移って主人公無双じゃねえのかよ‼︎)
そう思いながらも頼もしく感じた。
「主、あれは敵…?でしょうか。」
亀吉が前方を見つめている。
俺も見る。
見つめる先にはドロドロの青緑の物体。ズルズルとこちらに近づいてきている。
「…?ス、スライム?」
呑気に観察していると液体を飛ばしてきた。
俺達の手前で落ちたその液体は地面の草などを徐々に溶かしている。
「て、敵だぁぁ‼︎敵敵‼︎」
異世界の最初の敵、スライム?が現れた‼︎
HP ライフの数値
MP 後々登場する魔法、スキルを使う際に必要になる魔力値
AT 攻撃力
DF体のタフさ
SP 素早さ
次話もよろしくお願いします。